足柄峠は箱根外輪山から派生する尾根の上にあり、
標高は759メートルです。
古来、往来する人も多く、また軍事的にも重要な
麓のJR足柄駅から足柄古道を
峠路の北側は擁壁が囲み、堀切状の
峠には新羅三郎義光吹笙之石の石碑がありました。
新羅三郎は源義家の弟で、甲斐源氏の初代当主です・
『古今著聞集』によると、後三年の役で義家の救援に
峠の擁壁の階段を上ると、足柄城址の主郭に出ます。
立派な石碑の立つ辺りまで来ると、
2011年12月に訪れた際には、生憎雲が広がり
晴れていれば、富士山が一望できる
この時は、素晴らしい富士山を一望出来ました。
南方向には尾根が続き、金時山に続いています。
足柄城址を散策した後、車道を跨ぐ
橋の南側も、足柄城曲輪跡です。
足柄峠を行き来する旅人が、雄大な富士山を
雑木林の中をどのように彷徨ったのか、
この冠木門は黒澤明監督の映画「乱」の
足柄の関が設けられたのは、899年(昌泰2年)です。
鎌倉時代に箱根越えの道が開かれるまでは、
足柄関の近くには聖天堂がありました。
足柄峠
Ashigara Pass
奈良時代から平安時代にかけて整備された
足柄古道が超える峠です。
場所であり、峠には関所や足柄城も築かれています。
1時間半かけ、峠に辿り着きました。
撮影: 2011年12月
地形の上には橋が架かっています。
撮影: 2011年12月
新羅三郎は弓馬の術に優れ、笙にも長けていたそうです。
向かう際、戦死を覚悟した新羅三郎は、笙を学んだ
豊原時忠の甥・時秋に足柄峠で秘曲を伝授したそうです。
整備され、芝生が広がっていました。
撮影: 2011年12月
景色が広がり、富士山が一望できました。
撮影: 2011年12月
富士山の山頂は隠れてしまっていました。
素晴らしいロケーションなので、
その姿を見られなかったのは悔いが残り
2017年11月に再訪しました。
撮影: 2017年11月
下の写真は、南方向の景色です。
撮影: 2011年12月
平安時代の坂田金時(金太郎)の伝説の残る山です。
橋を渡り、南側に向かいました。
撮影: 2011年12月
いまは雑木が生い茂っていますが、
その中に小さな祠がありました。
撮影: 2011年12月
崇めるために、祀ったのでしょうか。
はっきり覚えていませんが、不意に
足柄関跡の冠木門が現れました。
撮影: 2011年12月
セットを移築したものだそうです。
今はもう、取り払われているようです。
足柄坂に出没する強盗団の取締りが目的だったようです。
この足柄峠が主要な街道だったようで、
人々の往来も多かった事でしょう。
雑木林の中を彷徨った後なので、
聖天堂の建物を見て、ホッとしました。