養老
Yoro, Gifu


養老の滝は、滝の水が酒になったという親孝行の
伝説「養老孝子伝説」など故事で知られる滝です。

「養老孝子伝説」は、奈良時代の伝説です。
養老の地に、源丞内という貧しい木こりが居たそうです。
年老いた酒好きな父親を養い、仕事の帰りに
酒を買って帰り、父親に飲ませていたそうです。

ある日、山の中で足を滑らせ倒れた源丞内は
酒の匂いする水が湧いているのに気が付きました。
この日以来、源丞内はこの酒を汲んで帰ったそうです。

この話を知った元正天皇は717年(霊亀3年)にこの地を
訪れ、霊泉で身体を洗うと、病気が全快したそうです。
これを喜んだ元正天皇は、元号を養老と改めています。

2012年3月に養老鉄道に乗車した際、
養老の滝に訪れようと途中下車しました。
が、養老の滝までは辿り着く事が出来ず、
2013年8月に再度訪れました。

養老鉄道養老線の乗車記はこちらです。

養老線の電車を途中下車し、養老駅前に出ると
源丞内の像と「養老孝子伝説」の案内板がありました。


撮影: 2012年3月

養老駅から真っすぐ西に向かうと養老の滝に行けるようですが、
駅前の地図に従い、少し大回りして養老の滝に向かいました。

その途中にあった大菩薩寺です。


撮影: 2012年3月

大菩薩寺は近世に建立されたそうですが、御本尊の
聖観世音は飛鳥時代に造られた仏像で、近江の
千手寺、尾張の妙興寺を経て移されたそうです。
ここは、日本武尊の伝説にもなっているそうです。

大菩薩寺の辺りから、急な坂道となり、
坂道を上ると渓流が見えてきました。


撮影: 2012年3月

この渓流の上流に養老の滝があります。
橋を渡ると、養老公園が整備されていました。


撮影: 2012年3月

橋を戻り、上流に向かっていくと、養老寺があります。
奈良時代に「養老孝子伝説」の源丞内が建立したそうです。


撮影: 2012年3月

境内には源丞内のお墓がありました。


撮影: 2013年8月

貧しい木こりだった源丞内は元正天皇が養老を
訪れた後、美濃の守に取り立てられたそうです。

2012年3月に訪れた際には、
この養老寺で駅に引き返しました。

養老寺から養老の滝へと続く道です。
写真には写っていませんが、
お土産物屋さんが何軒も建っていました。


撮影: 2013年8月

2017年が養老改元1300年とのことで、
養老の滝に向かう道には幟が並んでいました。


撮影: 2013年8月

養老寺に立ち寄ったので満足してしまっていましたが、
源丞内ゆかりの養老神社もあったようです。
行きそびれてしまって残念でした。

道が狭くなり、渓谷を行くようになりました。
緑が深く、鮮やかな景色でした。


撮影: 2013年8月

養老の滝から流れている清流です。


撮影: 2013年8月

この先に、養老の滝がありました。


撮影: 2013年8月

高さ30m、日本の滝百選に選ばれているそうです。
養老山地を流れ出る水は石灰岩層を浸透しており、
炭酸分やミネラル分が豊富な水だそうです。

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