渥美半島・伊良湖岬
Atsumi Peninsula, Japan








愛知県は知多半島と渥美半島の
二つの半島が突き出ていて、
丁度、蟹の鋏の様です。

渥美半島は二つの半島のうち、
太平洋側に突き出ている方で、
全長約40km程の細長い半島です。




黒潮が押し寄せるため、温暖な気候で、
温室栽培が特産になっています。


田原市の市街地から半島を横切ったあたりに
太平洋ロングビーチという標識が出ていました。




渥美半島は緩やかな丘陵が続き、
その丘陵が海蝕崖となって太平洋に面しています。

松林の生い茂る谷を急勾配で下ると、
海蝕崖の切れ目から海沿いに出られました。



海蝕崖の下には砂浜が続いていました。

田畑や家は丘陵の上にあるので、
海蝕崖の下の砂浜は今でも自然が残され、
海亀の産卵地としても知られています。

砂浜が続く海岸の一部に磯がありました。
豊橋方面には延々と海岸段丘が続いています。






磯に打ち寄せる波音を聞いていると、
不思議と気持ちが落ち着いて来ます。

遠い遠い昔、人の心の奥に
刻み込まれた音なのでしょうか。


海蝕崖に沿うサイクリングロードを
自転車で駆け抜けました。



やがて赤羽根漁港に辿り着きました。




広々と続く、広い砂浜。
そして、太平洋の大海原の景色が続いています。



遠く、伊良湖岬の小高い山が見えてきました。


海亀の産卵場として知られるこの海岸線は、
太平洋の荒波が押し寄せるので、
サーフィンのメッカとしても知られています。


渥美半島の先端の伊良湖を目指して
自転車を走らせていると、雲もからの
光の筋が太平洋に差し込んでいました。



渥美半島の先端に近い辺りは
2月初めには菜の花が咲き、
イチゴ狩りやメロン狩りも出来る様です。


行く手に小高い丘が迫ると、
駐車場がありました。




ここが日出の門の海岸です。



すでに西に傾いた日の光が、
水面にキラキラと輝き、
その向うに伊良湖水道に浮かぶ
神島の三角形の姿が霞んで見えます。

海岸線に浮かぶ岩は、激しい波に浸食され、
丁度門の様に大きな口を開けています。



この岩は日出の門と呼ばれています。


この日出の門を出て、急勾配を上り、
岬を越えると恋路が浜です。



行く手を塞いでいた丘は断崖絶壁となって、
海に落ち込んでいて、とても雄大な景色です。

遠くに見える砂浜は恋路が浜と呼ばれ
その先の小高い山が伊良湖岬です。


坂道を下り、恋路が浜に向かいました。

綺麗な砂浜の向うの小高い丘の
上に建つ伊良湖ビュー・ホテル。



丘の上から見る恋路が浜もとても雄大でしたが、
この景色もとても絵になります。

恋人達が、何をするという事もなく
海岸線で時を過しています。
そろそろ日没も近づき、
空がうっすらとピンク色に染まって来ました。

このあたりの海岸に打ち上げられた
椰子の実を見て、島崎藤村が
"名も知らぬ、遠き島より
流れよる 椰子の実ひとつ"
と詠ったのだそうです。

近くには、歌碑も建っているそうです。


恋路が浜から渥美半島の先端、
伊良湖岬灯台まで行ってきました。

浜辺を回り込み、伊良湖水道側に回りこむと、
強い北風に押し戻されてしまいそうです。

海も波が高く、波頭が強風で
崩れて押し寄せてきます。



灯台からは神島、そして対岸の
志摩半島が手に取るように見えます。

狭い水道を大型船が行き交っていました。


この伊良湖にはフェリー乗り場があり、
伊勢湾を渡った鳥羽や、三河湾を渡った師崎や
日間賀島などに定期便が運航されています。




これは日間賀島に向かう小型の連絡船です。



2004年12月には、ここから伊勢湾フェリーで鳥羽に、
2008年12月には日間賀島に向かいました。

日間賀島の様子はこちらです。

フェリーから眺めた伊良湖岬の様子です。



伊勢湾や三河湾の船旅は、すぐ近くに
陸地や島が見えとても楽しいものでした。



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