リギ山カルトバルト
Rigi Kaltbad, Switzerland



リギ山は、スイス中部に位置し、
観光都市ルツェルン(Luzern)から東約15km程の
ところにある、標高1800m程の山です。

日本ではそれ程有名ではないかも知れないのですが、
スイスでは昔から観光地として知られ、
その昔はウェーバーやメンテルスゾーンも
この山に登ったそうです。
なんでも、徒歩以外に交通機関が無い時代に
年間4万人もの観光客が押し寄せたそうです。



そんな訳で、ヨーロッパで最初のラック式の
登山鉄道が開通したのもこのリギ山だそうです。

僕もリギ登山鉄道で、Rigi Kaltbadに向かい、
この周辺でのんびりと時間を過ごしました。

リギ登山鉄道の様子は こちら です。


Rigi Kaltbadはリギ山の中腹、
標高約1500m 程の高原地帯です。
駅を中心にしてHotelや別荘地が広がる保養地です。
実際、このRigi Kaltbadからの眺めは素晴らしく、
眼下にフィーアヴァルトシュテッテ湖、そして遠く
ベルナー・アルプスを見晴らす景色は最高です。


周りは牧草地帯で、夏の時期牛が放牧されていました。
モウーモーという牛の鳴き声とカウベルの乾いた音色が
高原の爽やかな空気に響いています。




Rigi KaltbadからKaenzeliという展望台の
ところまで、ハイキングをしました。
ハイキングと言っても、木々の間から
フィーアヴァルトシュテッテ湖を眺めながらの、
片道小一時間のちょっとした散歩程度です。

展望台のあるKaenzeli間で来ると、
180°視界が開けフィーアヴァルトシュテッテ湖の
様子が俯瞰出来ます。
ふもとのWeggisの街や、行き交う車が
まるで模型のように見えます。

幸い天気もよく、のんびりと鳴く牛の声に誘われ、
思わずウトウトと居眠りがしたくなってきます。



急な斜面で、パラグライダーのメッカなのか、
はるか頭上から、麓の集落を目指して
次々に降りて行く人たちがいました。


その日は、このRigi Kaltbadに泊ったのですが、
夜夕食を食べながら見た、夕暮れのアルプス、
そして翌朝日の出の頃見たベルナー・アルプスの
景色は筆舌に尽くしがたいものがありました。



これは、日の出後のアルプスの様子を撮ったのですが、
腕が悪いので、景色の良さを伝えきれていません。
明け方、空気はとても冷たく、
とても8月初めとは思えませんでした。


翌日はリギ山の山頂、Rigi Kulmまで行って来ました。
これはリギ山頂近くに建つHotelです。
その昔、リギ山の登山鉄道が全通した際、
欧州歴訪の途中だった、岩倉具視が招待され、
宿泊したとされるHotelです。



リギ山頂はここから数百m歩いたところで、
この山頂からは360°の展望が出来ます。

今でも、牛の鳴き声と、カウベルの音、
そしてこのリギ山からの光景が、
昨日の事のように思い出されます。


Hotel Information

Hotel Bergsonne
Familie Willy und Dorly Camps-Stalder
CH6356, Rigi Kaltbad
Tel: +41 (41) 399 80 10
Fax: +41 (41) 399 80 20
Internet: bergsonne.ch
E-Mail: info@bergsonne.ch

ここが宿泊したHotelです。
幸い最上階でベランダ付きの、
部屋に泊ったので、ベランダで
アルプスをみながらくつろぐ事が出来ました。
レストランの雰囲気も良くお薦めのHotelです。


Hotel Rigi Kulm
Tel: +41 (41) 855 0303
Fax: +41 (41) 855 0055

リギ山頂にあるHotelです。
岩倉具視が泊ったのもこのHotelですが、
建物は新しくなっています。
Rigi Kulmの駅から直接Hotelに入れるし、
便もよく、展望も申し分のないHotelです。



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