Buda
ブダペストの中心地、デアーク広場から
高級ホテルやカジノの間の道を
ドナウ川の方に向かうと、やがて視界が開け
ヴィガドー広場に出ます。
ドナウ川がゆったりと流れており、
街路樹のプロムナードが川に沿っています。
多くの観光客で溢れるこのプロムナードから
ドナウ川の向こうの小高い丘の上にある
王宮の堂々とした姿を見る事が出来ます。
王宮の右手には瀟洒な尖塔を持つ、
マーチャーシュ教会が見えています。
ペスト地区から川を挟んで見る
王宮とマーチャーシュ教会の眺めこそ
ブタペスト随一の眺めと思います。
ブタ地区とペスト地区を結ぶ最も古い橋、
くさり橋を渡り、王宮を目指しました。
クサリ橋は1849年に完成したそうです。
橋の袂にライオンの像があり、
往来の車や人に目を光らせています。
王宮やマーチャーシュ教会を眺めながら
橋を渡り、ブタ地区に入りました。
橋を渡り終えたところに
ケーブルカー乗り場があり、
ここから王宮の丘に向います。
王宮は13世紀に建てられた後、
幾度となく戦火を浴びたそうで、
現在の建物は第二次大戦後に
再建されたものだそうです。
王宮の前の騎士像が青空に映えていました。
王宮の建物は国立美術館になっています。
丁度、ハンガリーが産まれの有名写真家、
ロバート・キャパ展を開催していたので、
鑑賞してきました。
第二次大戦中のスペインを題材にした
写真が多く、当時の切迫した雰囲気が
ヒシヒシと伝わってきました。
そして、ロバート・キャパの名前を高めた
崩れゆく兵士の写真も展示されていました。
王宮の次は、マーチャーシュ教会に向かいました。
マーチャーシュ教会は、ドナウ川のほとりから
王宮の丘に望む尖塔を持った教会です。
青空に聳え立つような細かい装飾の尖塔。
教会の屋根はモザイク模様の
装飾がされていてとても綺麗です。
この日は教会で結婚式が行われていました。
一般観光客は立ち入り禁止でしたが、
教会の2階にある宝物館から
結婚式のミサを垣間見る出来ました。
厳粛な雰囲気で行われる結婚式。
式の終わりを飾るアベマリアの独唱。
偶然立ち会った結婚式ですが、
新しい人生の旅立ちを迎えた
新郎・新婦に心の中から
祝福の気持ちを伝えました。
このマーチャーシュ教会のすぐ先に
漁夫の砦と呼ばれる城塞があります。
円錐形の塔が幾つも並び、
尖塔の間が回廊になっていて、
ここからブダペストの街を
景色よく眺める事が出来ます。
ドナウ川のほとりにネオ・ゴシック様式の
国会議事堂が建っていて、その背後に
ペストの街並みが広がっています。
明るい春の日差しを受けて、
壮麗な国会議事堂が輝く様でした。
広々と明るい漁夫の砦からの眺めを堪能した後、
王宮の丘に点在する見所を巡り、
一旦ドナウ川沿いのホテルに戻りました。
そして、夕刻迫る頃、
ホテルの前のプロムナードから
再びドナウ川越しに王宮や
マーチャーシュ教会を眺めました。
まだ明るい青空と対照的に
王宮の丘が黒い闇に包まれています。
やがて、刻一刻と夜空があたりを覆い、
ライトアップされた王宮が輝くように
夜空に浮かび上がりました。
ブダペストの夜景。
ブダペストはこの美しい夜景で
世界遺産に指定されているそうです。
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Pest
ペストはドナウ川東側の地区です。
丘の続くブダ側とは異なり、
平坦な大地が広がっています。
街並みは整然と区画され、
大きな通りが街の中心デアーク広場を
扇の要として放射線状に延びています。
ブダ地区の王宮の丘に行った翌日に
ペスト地区を観光してみました。
まずは、デアーク広場から世界で
2番目に古い地下鉄に乗って、
街の北東にある市民公園に向かいました。
地下鉄1号線の終点の一つ手前、
Szechenyi furdoが市民公園の最寄駅。
階段を上がり地上に出たところに
セーチェニ温泉(Szechenyi furdo)があります。
瀟洒な宮殿と見まがう様な建物です。
そしてその周囲に、芝生と木々の
生い茂った公園が広がっています。
緑の木立の中、みんな寝そべったり、
ボール遊びや、ボート漕いだり、
豊かな休日を過ごしていました。
この市民公園はブダペストの中心街から
地下鉄で僅か20分ほどのところ、
地下鉄の運賃も日本円にして僅か50円程です。
こんなのんびり出来る空間を
ごく身近に味わう事が出来る
ブダペストの人たちはなんて
幸せなんだろうと思ってしまいました。
広い市民公園を抜けると
広々とした英雄広場に出ます。
整然と区画された広々とした
広場の真中に碑が建っています。
広場の両脇には、西洋美術館と
現代美術館の堂々とした建物が建っていて、
この整然とした様子はとても東欧的
というか、大陸的な感じがしました。
英雄広場前から、デアーク広場方面に戻り、
次は聖イシュトバーン大聖堂に向かいました。
この大聖堂はデアーク広場からも見え、
ペスト地区のランドマークになっています。
大聖堂のドームへはエレベーターで上る事が出来ます。
あまり観光客はいなくて、王宮の丘の景色や
広々と平地が広がるペストの街並みを、
のんびり眺める事が出来ました。
聖イシュトバーン大聖堂の次は、
ペスト地区のもう一つのランドマーク、
国会議事堂に行きました。
ドナウ川のほとりに建つ国会議事堂。
ロンドンの国会議事堂に勝るとも劣らない
堂々とした建物でした。
Hotel Information
Hotel Inter-Continental
Budapest V., Apaczai CsereJ. u. 12-14,
H-1052 Hungary
Tel: (+36-1) 327-6333
Fax: (+36-1) 327-6357
E-Mail: budapest@interconti.com
ドナウ川沿いに建つ高級ホテルです。
ドナウ川沿いの部屋からは、
王宮やマーチャーシュ教会の建物が
よく見える筈です。
僕は安いレートでしたので、
残念ながら、部屋からの眺望は
良くありませんでした。
Restaurant Information
Inter-Continental Szalloda
Budapest V., Apaczai CsereJ. u. 12-14,
H-1052 Hungary
Tel: (+36-1) 327-6333
Fax: (+36-1) 327-6357
E-Mail: budapest@interconti.com
innta-Continental Hotelのレストラン。
ドナウ川沿いのプロムナード、
Duna Korzoに面していて、
夏はテラス席からドナウ川越しに
王宮やマーチャーシュ教会の景色を見ながら
食事を楽しむことが出来ます。
Duna Korzoにはこの他にも
幾つもレストランがあります。
La-Palma Pizzeria
Budapest SZT. Istvan Ter 2.
H-1052 Hungary
聖イシュトバーン大聖堂の脇の
イタリアンレストランです。
ハンガリー料理もOKだそうです。
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Obuda
オーブタ地区はブタの北にあります。
ローマ時代の遺跡が街中に点在しているそうですが、
僕は、オーブタの中央広場に行って来ました。
ドナウ川を挟んで国会議事堂の向い、
地下鉄2号線のBatthyany ter駅から
郊外電車HEVで北に向かいました。
ドナウ川に沿った景色のいい路線です。
ドナウ川の中州の緑豊なマルギット島を眺めながら
約10分程の、Arpad hidの駅で下車しました。
ここがObuda地区の中心地です。
Arpad hidの駅からしばらく歩いて行くと、
綺麗な建物に囲まれた石畳の広場に出ました。
この広場の周囲には、昔ながらの
雰囲気が濃厚に漂っています。
オレンジがかったクリーム色の
建物がオーブタの市庁舎です。
石畳の広場の周囲には木が植えられ
ベンチが置かれています。
この日は日差しの強い日でしたが、
おばあさんがベンチに座り、
のんびり本を読んでいました。
そんな時間の過し方がとても似合う広場でした。
この広場のすぐ先にはバイオレットの
花で飾られた小さな広場がありました。
傘をさした女の子の銅像が建つ広場。
とても綺麗な空間でした。
近くのレストランで夕食を摂り、外に出ると、
西の空が夕焼けに染まっていました。
2泊3日のブダペスト旅行、
とても印象に残る旅でした。
Restaurant Information
Vasmacska Etterem
Budapest, O-Buda
Laktanya u. 3-5
Piazza S.Marco, 120
Tel & Fax: (+36-1) 250-2288
E-Mail: vasmacs@axelero.hu
オーブダ地区の旧市庁舎の右手裏に
入ったところのレストランです。
暖かい時期には建物の中庭の
テラス席がお薦めです、
ハンガリーや東欧の弦楽の生演奏もあって
落ち着いた雰囲気で、食事を楽しめます。
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