コッツウォルズ
Cotswolds, England







コッツウォルズはイングランド南西部、
シェークスピアが生まれたことで知られる
ストラットフォード・アップオン・エーボンの
南に広がる丘陵地帯の名称です。

このあたりには、のどかな丘陵地帯のあちらこちらに
蜂蜜色の石造りの小さな集落が点在していて、
イングランドの心の故郷とも言われるそうです。

この美しいコッツウォルズを2002年10月に
イギリス出張の機会に旅しました。

ストラットフォード・アップオン・エーボンから
チッピング・カムデン、ブロードウェー、
ストウ・オンザ・ウォルド、
ボートン・オンザ・ウォーター、
バイブリーそしてキャッスル・クームと
北から南へとドライブしたんです。

エンヤのCDを聴きながら、青い空が広がる
のどかな丘陵地帯をドライブしていたので、
今でもそのCDを聴くと、コッツウォルズの
景色が鮮明に蘇ってきます。

それでは、コッツウォルズを紹介します。


Chipping Campden

Broadway Hill

Broadway

Stanton

Upper Swell

Stow-on-the-Wold

Bourton-on-the-Water

Bibury

Castle Combe




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Chipping Campden


ストラットフォードで一泊した翌日、
コッツウォルズをドライブしてまわりました。
まず向かったのはChipping Campdenです。

ストラットフォードの街を出て
主要道A-3400を南東に走ります。

Chipping Campdenに向かうには
ストラットフォードの街を抜けてすぐに
右折しなければならなかったのですが、
それに気が付かずに、しばらく
真っ直ぐ行ってしまいました。

Chipping Campdenへの道はのんびりとした田舎道。
平地に農地が広がっていたのですが、やがて
丘陵地の中を走るようになりました。




丘陵地を抜けると、丘の上に古いお城の建物が見え、
蜂蜜色の建物が急に広がってきました。

急に時代が昔に遡ったような感じのこの街が
Chipping Campdenでした。

古い石造りの家々がメインストリートに続いています。



朝の空気はとてもひんやりして、
すっきりしています。


Chipping Campdenの街の中心には
マーケットホールという古い建物があります。

17世紀に建てられたこのホールでは、
羊毛の取引が行われていたそうです。



今もこのホールはChipping Campdenの街の中心で、
多くの人が、このあたりに集まって来ています。



日本からの観光客の姿も見かけました。



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Broadway Hill


Chipping Champdenを出て、丘陵地を登り、
Broadway Hillに向かいました。

Cotswolds丘陵地の北側の多分一番標高の高く
見晴らしのいいところに塔が建っています。




1799年に建てられたBroadway Tower
当時の領主が、自分の領地の境に
権威の象徴として建てたようです。

放牧された羊用の柵の中に入り、
牧場の中の塔に向かいました。


高台に建つBoradway Towerに、ひんやり
とした心地よい風が吹いています。



なだらかに起伏したコッツウォルズの
丘が見渡す限りに広がっています。

爽やかな風が吹き抜け、思わず
深呼吸したくなる程の心地よさでした。





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Broadway


Broadway Hillの上のBroadway Towerから
Cotswoldsの丘陵地の景色を眺めた後、
急勾配のヘアピンカーブの続く道を下り、
Broadwayの集落に向かいました。

Broadwayはその名の通り、集落の中央を通る
道幅の広いHigh Streetの両側に
石造りの家が並んでいます。



お土産屋さんやカフェも多いのですが、
馬の蹄鉄の看板を掲げている家もあったりして、
集落の雰囲気は、何百年も前の様子を
そのまま留めているようです。



この日はとてもいいいい天気でした。
色付いた銀杏の街路樹が日の光を浴びて
輝いていました。





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Stanton






Broadwayの明るい広々とした町を離れ、
Cheltenhamに向かうB-4632を南に走ります。

周囲は鄙びた景色で、緩やかに起伏した
耕地が広がっています。

のどかな田舎道をのんびり走っていると、
Stantonへの標識が見えてきました。

Stantonまで僅か数マイル。。。
道は鄙びてきて、道幅も狭くなりました。

いよいよStantonの集落です。



蜂蜜色の建物がひっそりと並んでいます。
あまりに小さな集落なので、
道に車を停めるのもなんだか
憚れるようなそんな小さな集落です。



ここは絵葉書にもなっている所ですが、
生憎右手の建物が修理中で、近寄れず、
いいアングルでの写真が撮れませんでした。。。


集落の中で2手に分かれている
道の一つを歩いてみました。



建物が数軒並んでいるだけの短い道。
ものの一分も歩かないうちに、
集落の端に辿り着いてしまいました。


集落の入り口に戻り、もう
一つの道に入ってみました。



もう昼に近い時間です。
お昼の支度なのでしょうか、煙突から
ゆらゆらと煙が上がっています。



村のお年寄りたちが通りに出て、
のんびりと話をしていました。
ひっそりと、そして緩やかに時間の
流れるStantonの小さな集落でした。


とても去り難い雰囲気のStantonの集落。
そのStantonからStanwayに向かいました。
牧場を抜けて車を走らせました。



穏やかな、のんびりとした
イングランドの田舎の景色。

Stantonは、本当に心豊にさせてくれる
小さな小さな集落でした。



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Upper Swell


BroadwayからCotswoldsのなだらかな丘陵地を走り、
Stow-on-the Woldsに向かいました。



行き交う車もほとんどありません。
牧草地と雑木林が交互に現れ、
そして時折思い出したように
蜂蜜色の石造りの集落が現れます。

Sow-on-the-Woldsの手前で、
蜂蜜色の集落の中でもひときわ
落ち着いた感じの集落に出会いました。

Upper Swellです。



Upper Swellは丘陵と丘陵の間を流れる
小川のほとりの小さな集落です。

小さな石の橋が架かるその橋に向かう下り勾配の
途中に数軒の家が並ぶ小さな小さな集落です。



小川の上流は小さな沼の様になっていて、
ここからキラキラと光るせせらぎが、
水が一つの流れとなっていました。



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Stow-on-the-Wold


Upper Swellの集落を抜けしばらく行くと
Cotswoldsを南北に走る主要道路A-429に出ました。

Upper Swellまでは小さな道で
行きかう車も殆どいなかったのですが、
A-429はひどく渋滞していました。

渋滞の車の列をしばらく走るうちに
Stow-on-th-Woldの街が近づいて来ました。



ガイドブックによると、Stow-on-the-Woldは
Costwoldsの中でも一番標高の
高いところにある街だそうです。

A-429から少し入ったところに広場があり、
そこを取り囲むようにホテルやレストラン、
そしてアンテークな感じのお店が並んでいます。



建物の向こう側に、古い砦も見えていました。

見所の多そうなStow-on-the-Woldの街なのですが、
車を止めるスペースもなく、人も多くて、
次のBourton-on-the-Waterに向かいました。



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Bourton-on-the-Water


Stow-on-the-WoldからA-429を南に下り
15分程で「Bourton-on-the-Water左」の
標識が見えてきました。

駐車場に車を置いて、いよいよ
Bourton-on-the-Waterの街です。
街に入ると、雰囲気が一変しました。



そこは、Windrush川の小さな流れの周りに
芝生が続いていて、小川には、低い石橋が架かり、
まるでおとぎの国のような光景でした。



本当に眼鏡をかけた猫や、
ベンチで編物をしているウサギがいても
不思議ではないような雰囲気です。

小川沿いの木々も丁度紅葉の盛りでした。



芝生にはいくつもベンチが置かれていて、
のんびりとこの景色を楽しむ事が出来ます。

鴨が小川の流れに浮かび、
本当に長閑な景色です。



Windrush川の流れに沿って、
街を散策してみました。




上の写真は、Cotswolds Motoring Museumです。
中には入らなかったのですが、
建物の感じがとても素敵でした。

ここがWindrush川沿いの上流に当たるところで、
ここから川沿いの散策路をのんびりと歩きました。

川沿いの柳の木がいいアクセントになっています。
そして鷺が優雅に羽ばたいて、落ち着いた静かな
Bourton-on-the-Waterの街でした。



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Bibury


BiburyはBourton-on-the-Water南
20km程の所にある小さな村です。

産業革命時のイギリスの詩人William Morrisが
イングランド一美しいとして称えたところです。

この日は土曜日で、多くの人が
Biburyの村を訪れているようで、
駐車場は満車状態で、村を通る道の
両脇にも多くの車が止まっていました。

Biburyでは何と言ってもArlington Rowの建物です。



Arlingtonは、Biburyとは
小さなColn川を隔てた隣の村です。
このArlington Rowは15世紀に倉庫として
建てられた蜂蜜色の建物です。



丘陵の外れにひっそりと佇んでいる
Arlington Rowの建物はなんとも
いえない趣があります。

既に日は西に傾き、逆光気味に
Arlingtonの建物を照らしています。


Arlington Rowの建物から林の中を抜けて、
Arlington Mill博物館の方に行ってみました。

林の中は静かな散策路です。
Biburyを訪れる多くの観光客もここには
あまり足を踏み入れない様子でした。



木々の間からColn川沿いに建つ
Swan Hotelが見えて来ました。

ホテルの建物の壁のツタが真っ赤に紅葉していました。




林を抜けると、Arlington Mill博物館です。



この博物館の建物は17世紀に建てられたもので、
この村の周辺の暮らしの様子も展示されているそうです。

この博物館の隣には、虹鱒の養殖場もありました。



なんでもイングランド最古の養殖場ということです。
僕も中に入ってみたのですが、
とても静かな雰囲気で、養殖場の池と
紅葉した周囲の森の眺めは
まるで絵のような感じでした。



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Castle Combe


Biburyを出て、いよいよこの日最後の
目的地、Castle Combeに向かいます。

Castle CombeはCotswoldsの南の端に位置していて、
Biburyからは小一時間程かかります。

秋の日も既に西に傾いていて、
まだ日のあるうちうに着かないとと、
少々気も焦ってきました。

それでも、なるべく細い道、
コッツウォルズの長閑な景色に触れられる
細い道を選んでCastle Combeに向かいました。

Castle Combeは低い丘陵の間の
狭い谷にある小さな集落です。


既に日は丘陵に掛かるほど傾いていました。

集落から少し離れたところにある駐車場に車を止め、
Castle Combeの集落に向かいました。



BiburyがWilliam Morrisが
イングランド一美しいとして称えたところなら
このCastle Combeはイングランドで
最も素敵な村に何度も選ばれた事があるそうです。




夕暮れ、観光客の姿も殆ど見かけず
とてもひっそりとしていました。



ここは集落の中心の小さな広場です。
レストランや小さなホテルが集まっています。

この時はひっそりとしていましたが、
昼間には、道路にカフェが出来て、
のんびりとした時を過ごせるそうです。


集落を見てまわるのに10分も
かからないほどの小さな集落ですが、
日が西の丘に沈み、そろそろ
あたりが暗くなって来ました。



夕餉の支度でしょうか、煙突から
ゆらゆらと煙がたなびいています。

Castle Combe、素敵なコッツウォルズの中でも
特に印象に残った集落でした。



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