アルスフェルド
Alsfeld, Germany



AlsfeldはFrankfurtの北東100km程の所にある
人口僅か1万7千人程の小さな町です。
この町はメルヘン街道上にあって、
赤頭巾ちゃんの童話の故郷として知られています。

このAlsfeldの町にも冬、クリスマスが近づくと、
バイナハッツ・マルクト(クリスマス・マーケット)が開かれます。
1999年の12月フランクフルトから蒸気機関車の牽く
臨時列車が運行されたので、この町に行ってみました。

Alsfeldまでの蒸気機関車の旅は、 こちらです。


Alsfeldの駅前の通りを下り、最初の角で左に曲がり
10分程歩くと町の中心マルクト広場への通りに出ます。


ドイツのどこの街でもそうですが、
町の中心に通じる通りは歩行者専用道路に
なっていて、のんびりと町を散策する事が出来ます。
今は、その道の両脇に屋台が並んでいて、
バイナハッツ・マルクトの会場になっています。



Alsfeldは小さな町ですが、通りは多くの人で
ごった返していて、スムーズに歩く事が出来ません。
それでも小さい町なので、マルクト広場までは
そんなに長い時間は掛かりませんでした。

マルクト広場に出る少し手前、ワインハウス
という建物のすぐ裏手に小さな泉があります。
この時期は、バイナハッツ・マルクトの屋台の裏に
隠れてしまって、見過ごす所でしたが、
この泉に建っている石像が
「赤頭巾ちゃん」の石像だそうです。


尤も「赤頭巾ちゃん」というのは、
特定のモデルがあるわけでなく、
この地方に古くから伝わる民話の様で、
この像は、この地方の民族衣装を着た
女の子の像のようです。

しかも、頭には頭巾ではなくて
小さな赤い帽子を被っています。
もともと「赤頭巾ちゃん」というのは、
ドイツ語を直訳すると、
赤い帽子を被った女の子となるそうで、
昔の翻訳家がどうやら意訳したようです。
赤帽子ちゃんでは語呂が悪いですからね(笑)。


この「赤頭巾ちゃん」の像の泉から
10mほど進むとマルクト広場です。



白い壁に黒い木組みの建物がRathaus。
その隣の石造りの建物がワインハウス。
奥にはヴァルプルギス教会も見えます。

広場の反対側も綺麗な木組みの家に囲まれていて、
この広場一体は中世の昔に戻った様な雰囲気です。

それ程広くはない広場は、オーナメントや
ソーセージを売る屋台で埋まっています。
ここも多くの人でごった返していました。

このAlsfeldは丘陵地帯にある為か、
Frankfurtよりも気温が低い様で、
しばらくお店をのぞいているうちに
もの凄く寒くなってきました。

屋台で暖かいグリューワインを飲んで、
体を暖めるのですが、その効果も長続きせず、
僅か1時間半程の間になんとグリューワインを
3杯も飲んでしまったのでした。



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