SkyTrain

乗車日:May 26, 2006





SlyTrainは、Vancouverと郊外の
街を結ぶ新交通システムです。

Expo Lineと、Millennium Lineの二つの系統があり、
全線49.5kmの路線を有しています。

Expo LineはWaterfront駅から郊外のBarnaby、New Westminster市を通り、
Columbia駅からFrazer川を渡りSurrey市のKing George駅までの区間です。
Millennium LineはWaterfront駅からColumbiaまではExpo Lineと同じ経路を辿り、
Columbia駅からはFrazer川を渡らず、再びバンクーバー市内へ戻り、
VCC/Clark Stationへと向かっています。

リニア駆動方式で、全自動運転をしていおり、
全自動運転としては、世界一の路線規模を誇っています。

Waterfront駅からGranville通りの地下を通り、
バンクーバー南部のRichmond市や
バンクーバー空港に向かうCanada Lineと、
Millennium Lineの途中駅Lougheed Town Centre駅からの
Evergreen Lineの二つの路線が建設中です。
これら二つの路線は2009年に開業するようです。

SkyTrainについては、こちらに詳しく載っています。


バンクーバー市内の観光を終えた後、
このSkyTrainに乗車してみました。

Waterfront駅からはバンクーバーの観光名所
ギャスタウンからも近く便のいいところです。
SkyTrainの駅だけでなく、通勤鉄道West Coast Expressや
North Vancouverに向かうSea Busの船着場も兼ねています。

時刻は4時半に近く、金曜日の仕事を終えた多くの人たちが
SkyTrainのWaterfront駅に向かっています。

SkyTrainの全線にも乗れる一日乗車券を買って
地下のホームに向かいました。



3両編成の小型の車両を連ねた
電車がホームで待っていました。

既に車内には多くの乗客がいて混雑していました。
立っている乗客も多く、なんとか外が
見渡せる場所をやっと確保しました。

発車してしばらくは地下を走ります。
地上に出るとStudiam-Chinatown駅で、
立派なアイスホッケー場とフットボール場の最寄り駅です。

VIAの駅舎を左手に眺め、
高層ビルの建ち並ぶ中を走って行きます。
次第に郊外の景色となり住宅地を走ります。
車内は幾分空いて来ましたが、
それでも多くの立ち客がいる状況です。

やがてSkyTrainの列車は、
高台からFrazer川を見下ろすようになりました。
しばらくFrazer川に沿って走りColumbia駅を過ぎると、
方向を右に変え川幅の広いFrazer川を渡りました。

この日の朝、ジャスパーから乗車した
「カナディアン号」の車内から眺めた
コンクリート橋を渡っていくのです。

「カナディアン号」が渡った鉄橋が左手に見えていました。



「カナディアン号」の乗車記はこちらです。

Frazer川を渡るとSurreyです。
倉庫や工場が混在するゴミゴミとした一角を抜けると
広い道路の両側にショッピングモールが現れ、
やがてオフィスや住宅が広がる様になりました。



そしてExpo Lineの終着King Georgeに到着です。
Waterfrontから40分程です。

多くの乗客が長い距離を利用しており
バンクーバー都市圏の交通機関として
無くてはならない存在になっており、
この成功が故にいくつもの路線延長が
計画されていると実感出来ました。


Expo Lineに乗車した後は、Columbia駅まで戻り、
今度はMillennium Lineでバンクーバーの
中心街まで戻る事にしました。

King Gerogeまで乗って来た電車で今来た路線を戻り、
Frazer川を渡ったColumbiaで下車しました。
反対側のプラットホームに移り、
Millennium Lineの電車を待ちました。

やって来たのは流線型の2両編成の電車です。
電車の先頭部にも座席があり、
抜群の前方眺望が楽しめました。
無人運転のメリットです。



この写真はColumbia駅で乗り込んだ時に写したものです。
ポイントを渡って右に向かうとFrazer川を渡り
Expo Lineの終点のKing Georgeへ。
直進がMillennium Lineです。

発車すると、かなりの急勾配を下りました。
再びFrazer川の景色が見下ろせるようになります。



カーブも思いの外きつく、ジェットコースターに
乗っているような感じになりました。

Frazer川と別れ、左にカーブを切り
丘陵地の間を走るようになりました。
周囲の景色は住宅地とオフィスが混在しています。



どこの駅かは忘れてしまいましたが、途中駅の様子です。
駅舎も新しく、Millennium Lineは
Expo Lineよりも歴史は浅いようです。

SkyLineの左手には「カナディアン号」の路線が寄り添っています。
時刻も夕方の5時半を廻っています。
トロント行の「カナディアン号」の発車時刻が17:30なので
すれ違うかなと思っていたのですが、この日は土曜日で
残念ながら「カナディアン号」の運行はありません。

6時を過ぎると不意にその路線を旅客列車が走って行きました。
どうやらバンクーバーからアメリカのシアトルに向かう
AMTRAKのCascade号のようです。


しばらくするうち、Expo Lineとの接続駅
Commercial Drive駅に到着しました。
SkyTrainを完乗するには次のVCC/Clark駅まで
もう一駅乗らないといけないのですが、
ここで乗り換えてWaterfront駅に戻りました。




Vancouverの街の様子は、こちらです。


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