Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



高松琴平電気鉄道 志度線
Takamatsu-Kotohira Electrical Railway Shido Line



乗車日:May 06, 2004





高松琴平電気鉄道(通称「琴電」)の志度線は、
瓦町と琴電志度を結ぶ12.5kmの路線です。

途中、源平合戦の舞台となった、屋島や八栗を通り、
また瀬戸内海の海岸線を行く、風光明媚な路線です。

琴電という名称や知名度からすると、
琴平に向かう路線が一番早く開業したように思いがちですが、
実は、この志度線が最も早く開通した路線のようです。


志度線の起点は、瓦町駅です。
瓦町は、琴平線の電車で、二つ目の駅で、
駅はデパートと一体化しています。

琴平線の電車を折り、階段を上がって、
志度線のホームに向かったのですが、
かなり長い連絡通路を通り、数分歩いて
やっと志度線の乗り場に到着しました。



琴平線や長尾線とはレールも繋がっておらず、
改札を出なかったものの、別の駅のような扱いです。

志度線の電車は日中は20分おきの運行です。

この電車は、どこか見覚えがあるなと思ったのですが、
その昔名古屋の地下鉄で使われていた車両です。
久しぶりの再会ということでしょうか。


発車してしばらくは高松市内の街中を走りますが、
やがて前方左手に屋根の形をした山が見えてきました。



この山が標高293mの屋島です。
海に面したゴルフ場の脇を抜けると、
いよいよ屋島が目前に迫ってきました。

瓦町から13分で、琴電屋島に着きました。



市街地にひっそりと佇む小さな駅。

駅の前に、屋島の山が迫っています。
わずかばかりの乗客が降り、
駅の前の緩やかな坂道を登っていきます。



この先に、屋島山頂へ向かうケーブルカーがあり、
僕もそれに乗って屋島観光してきたのですが、
残念なことにケーブルカーは2004年10月で運休となっています。


屋島登山鉄道の廃止に関しての四国新聞の記事がありました。
こちらです。

ドライブウェーで簡単に山頂に登れる今の時代に
ケーブルカーは必要ないという経営コンサルトの方の意見があります。

ケーブルカーの経営だけの視点では、確かにそうなのでしょうが、
遠来の観光客の足が無くなってしまうという事や
車を使った場合の環境への影響といった視点が
抜け落ちていると思います。

屋島観光全体あるいは屋島への移動手段
全体の問題として捉えることは出来ないのかと、思います。

屋島の様子は こちらです。


屋島観光から戻り、再び琴電・志度線の旅の再開です。



この写真は、丁度到着した瓦町行きの上り電車です。

この琴電屋島からしばらく住宅の多い地域を走ります。
古高松、八栗と停車していくのですが、この辺りが
屋島の合戦の舞台となったところです。

安徳天皇社や、源氏の佐藤継信が義経の身代わりになって
射落とされたという射落畠、継信の墓が近くにあるようです。


八栗山の山容も、屋島と似ています。



この八栗山には四国霊場第85番札所八栗寺があり、
参拝客を運ぶケーブルカーが運行されています。

屋島のケーブルカーが廃止になってしまったのに
このケーブルカーの運行が続いているのは嬉しいことです。
出来るだけ早い機会に乗りに来ようと思っています。


八栗を出ると、周囲に田圃が広がるようになってきました。



水を張った田圃に八栗山の山影が映り、絵になる光景です。

この景色に見とれるうちに、電車は急に
瀬戸内海の海岸線を走るようになりました。



遠浅の海岸に、静かに波が押し寄せています。
遠くにいくつかの島影と、浪打では、
漁をしている人の姿も見かけました。

この景色に見とれるうちに、また住宅が増えてきて、
琴電志度駅に着きました。



この琴電志度駅から、あるいて5分ほどのところに
四国霊場第86番札所の志度寺があります。

五重の塔を持つこのお寺にも足を延ばしてきました。

この琴電志度駅は、JR高徳線の志度駅とも目と鼻の距離です。



高松琴平電気鉄道のTopに戻る

私鉄編に戻る


Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない