Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



上毛電気鉄道
Jyomou Electric Railway


乗車日:Oct. 27, 2006





上毛電気鉄道は中央前橋 - 西桐生間
25.4kmを結んでいます。
赤城山の麓を、東西に結ぶ路線です。

開業は、1928年(昭和3年)11月10日
当初は、途中の大胡から分岐し、
高崎線の本庄までの路線も計画されて
いたようですが、それは幻となっています。





中央前橋と西桐生の両ターミナルとも、
他の鉄道と接続していないので、
なかなか足が向かなかったのですが、
2006年10月についに乗車しました。

太田市にある金山城を訪れた後、
東武鉄道の「りょうもう19号」で赤城に向かい、
赤城駅で僅か1分の乗り継ぎで上毛電気鉄道の終点、
西桐生行きに乗りました。
一旦、終点の西桐生に向かい、そこから来た道を戻り、
中央前橋行きに乗ろうという計画です。

西桐生駅は、JR桐生駅の北側、
約300m程のところにあります。



僅かばかりの乗客が下車してしまうと
駅は、ひっそりとしてしまいました。
駅周囲も住宅地で、開業当初からの駅舎が
静かにと佇んでいるといった感じです。

駅前広場に出ただけで、再び改札を抜け、
折り返し、15:16発の中央前橋行きに乗り込みます。



上毛電気鉄道の電車は、京王電鉄の
井の頭線で使われていた車両です。
2両編成の電車に僅かばかりの乗客が乗り込み、
定刻に発車しました。

どんよりとした曇り空で、既に夕暮れの様な雰囲気です。
桐生は関東平野の北の端に位置していて、
車窓右手には、山が迫っています。

桐生の街を走る様子を列車の最後尾から眺めていました。



桐生の街を抜けると、渡良瀬川を渡ります。



渡良瀬川は、栃木・群馬県境の皇海山を源流とし、
利根川に流れ込む、延長100km程の川です。

下流に見える鉄橋は、JR両毛線とわたらせ渓谷鉄道です。
しばらく走り、わたらせ渓谷鉄道をオーバークロスしました。



わたらせ渓谷鉄道は、先ほど渡った渡良瀬川沿いに
足尾銅山の先の間藤まで行く路線です。
このわたらせ渓谷鉄道には
1990年9月16日に乗っているのですが、
未電化の単線のレールを眺めながら、
再び乗ってみたい衝動に駆られます。

しばらく走ると、東武・桐生線が寄り添ってきました。
この辺りは、鉄道路線が複雑に絡み合っています。

桐生球場前からは次の赤城までは、
東武線と上毛電気鉄道の二つの路線が
複線のように併走していました。

赤い「りょうもう号」の車両が見えてくると、
先ほど乗り換えた赤城です。



この赤城は東武鉄道桐生線との接続駅で、
浅草駅からの特急「りょうもう」号が乗り入れています。

「りょうもう」号の乗車記はこちらです。


赤城で乗客が入れ替わりますが、
この列車は、「りょうもう号」との接続はなく、
乗り込む人は多くはなく、車内は閑散としていました。



車窓は次第に住宅が少なくなり、
田畑が広がるようになっています。



この辺りは赤城山の裾野と
関東平野の境目の辺りを走っていて、
晴れていれば赤城山が間近に見える筈ですが、
生憎の天気で赤城山は雲にすっぽり覆われています。

小まめに停車を繰り返し、粕川で下り電車と交換し、
15:51に大胡に着きました。
この大胡には、車両基地があり、
以前使われていた古い車両の姿も見えました。



大胡からも、赤城山からのなだらかな斜面に広がる田畑と
住宅地とが交互に現れるようなところを走ります。

心臓血管センターの立派な建物が現れ、
そのすぐ目の前の心臓血管センター前駅で
再び、下り電車と交換しました。



上毛電気鉄道は30分毎に運転されているので、
比較的が頻度高く列車交換が行われます。
下校途中の高校生が乗り込むようになり、
車内が賑やかになってきました。

田畑の向こうに遠く、前橋の建物が
見えるようになってきました。



赤坂を過ぎ、桃ノ木川を渡ると、住宅も次第に増え、
前橋の郊外の様相を示して来ました。

郊外の景色から急に街中の光景となり、
16:08、定刻に中央前橋駅に到着しました。



西桐生から42分。
既にあたりは薄暗くなっていました。



私鉄編に戻る


Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない