Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



小田急電鉄 特急「さがみ」
小田原線 (新宿 - 小田原)

Odakyu Electric Railway Co., Ltd.
Limitd Express "Sagami"

(Shinjyuku - Odawara)








小田急電鉄小田原線は、東京の新宿と
小田原を結ぶ 82.5kmの路線です。

通勤輸送、箱根への観光客を運ぶ
小田急の看板路線です。





この小田原線には、戦前の1935年(昭和10年)に
新宿から小田原へのノンストップ特急が
運行されています。

戦時中は運行を中止していましたが、
1948年(昭和23年)に運行が再開されると
1951年(昭和26年)にはロマンスカーが投入され、
それ以降はロマンスカーによる
有料特急列車を増発していきます。


現在は、箱根登山鉄道の箱根湯本に向かう
特急「はこね」と小田原行きの特急「さがみ」
相模大野から江ノ島線に乗り入れる特急「えのしま」、
更には、新松田からJR御殿場線に乗り入れ
沼津に向かう特急「あさぎり」と
4種類の特急列車が走っています。

特急「あさぎり」の乗車記はこちらです。


「ロマンスカー」には時々乗車していましたが、
2010年9月に特急「さがみ」に乗りました。

「さがみ」は新宿 - 小田原間82.5kmを1時間14分で走り、
評定速度は 66.9km/hと、特急としては鈍足の部類です。




新宿 - 新百合ヶ丘
Shinjyuku - Shin Yurigaoka
May 22, '11


新百合ヶ丘 - 本厚木
Shin Yurigaoka - Hon Atsugi
May 24, '11


本厚木 - 小田原
Hon Atsugi - Odawara
NEW ! May 26, '11




小田急電鉄のTOPに戻る

民鉄編に戻る


Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない









新宿 - 新百合ヶ丘
(Shinjyuku - Shin Yurigaoka)






2010年9月、新宿駅14:50発の
特急「さがみ73号」に乗車しました。

小田急の新宿駅は2階建て構造になっており、
特急列車は地平ホームの一番東側、
2番線と3番線から発着しています。

頭端式のホームに入線していた
「さがみ」に乗り込みます。



ロマンスカーは何種類もありますが、
この車両は10000系HiSEと呼ばれ、
列車の両端には展望室が付いています。

小田急のロマンスカーというと
こうした展望車付の車両でしたが
最近の特急用車両には展望車はなく、
列車を選ばないと展望車には乗れません。



車両には誇らしげにエンブレムが付いていました。


小田原方向の展望車の最前列の座席は
売り切れていたので、最後尾・新宿方面の
最後尾の座席を予約しました。

定刻に発車し、新宿駅の駅ビルから
抜けだしたところの様子です。



小田急の地平ホームはホーム全体を
駅ビルが覆っているので、まるで
地下ホームのような雰囲気でした。

新宿駅を発車すると、
住宅密集地を走って行きます。



新宿駅西口の高層ビル群が
最後尾から眺められました。

進行方向左手には明治神宮や
代々木公園の杜が続き、参宮橋、
代々木八幡と対向ホームのみの
小さな駅を通過していきました。



これはカーブ上に設けられた
代々木八幡駅を通過中の様子です。

代々木八幡を過ぎると、上下線の間隔が広がり
地下鉄千代田線の線路が地下から現れました。



東京メトロ・千代田線と合流し、
代々木上原を通過します。

代々木上原から先は新宿発の列車と
東京メトロからの乗り入れ列車が走り
運転本数が多くなる為、東北沢や下北沢の
周辺は複々線化工事の真っ最中でした。

この区間の工事は土地買収が難航し、
工事は長期化しているようです。



京王電鉄・井の頭線と接続する下北沢は
複々線化する土地が確保できず、
2重構造となるそうです。

下北沢 - 梅ヶ丘間の様子です。



代々木上原 - 梅ヶ丘間の複線区間が隘路となり
小田急の列車はノロノロ運転となっています。


次の梅ヶ丘から複々線になり、さがみ」もやっと
スピードを上げて走り出すようになりました。



線路も高架となり、特急「さがみ」は順調に走ります。

住宅街を高架橋から見下ろしながら走り、
成城学園付近でいったん地下となりますが、
再び高架路線を走り、多摩川を渡りました。



複々線だった線路が多摩川鉄橋を渡るうち、
下り線の2つの線路が合流し、3線となって
登戸駅へと向かいました。

登戸駅を通過した先のカーブ区間で
7000系LSE車の「はこね」とすれ違いました。



「はこね」の走っている線路が上り通過線、
その左側が上り各駅用の線路です。

登戸の次の向ヶ丘遊園駅を通過しました。



向ヶ丘遊園駅では再び4線となりますが
駅の外れで複線となり複々線区間が終了します。

向ヶ丘遊園を過ぎると住宅地と丘陵地が
混在するような風景となりました。



やがて、多摩線の分岐駅
新百合ヶ丘駅に停車しました。



新宿から21.5km、22分で到着です。


小田急電鉄のTOPに戻る




新百合ヶ丘 - 本厚木
(Shin Yurigaoka - Hon Atsugi)






新百合ヶ丘は多摩線との分岐駅です。
発車するとすぐに多摩線の線路が高架となって
進行方向右手に分かれていきました。



多摩線の下り線が小田原線を跨ぎ、
谷を越える様子は雄大な眺めです。

新百合ヶ丘からは再び丘陵地となります。
小田急のロマンスカーは丘陵地の
間を縫って走るようになりました。



丘陵地の住宅地を眺めるうちに
トンネルに入りました。



このトンネルの周辺は玉川大学の敷地で
この先で玉川学園駅を通過しました。

この時から15年ほど前、玉川学園駅から
丘陵地を抜けて東急・こどもの国駅まで
歩いた事があり懐かしい区間です。


丘陵地を抜けると住宅や
ビルが急に現れ町田です。



JR横浜線との接続駅で、JRの乗降客約20万人
小田急の乗降客約28万人という主要駅ですが、
この「さがみ73号」は通過してしまいます。

大きな駅ビルが聳える様子はまさに都会の光景です。

町田からは、掘割のようなところを走り、
15:23 定刻で相模大野に到着しました。



相模大野は乗降客11万人程。
小田原線と江ノ島線の分岐駅です。



相模大野を発車すると、江ノ島線の線路が
進行方向左手に分岐していきました。

車両基地の脇を抜けると住宅地が広がります。
都内の住宅地とは異なり、住宅の合間に
田畑も広がり、次第に郊外の風景となりました。



この住宅地を抜けると、車窓に
相模鉄道の鉄橋が現れました。



相模鉄道の線路も寄り添い、
相模鉄道の電車を眺めながら
「さがみ」は海老名駅を通過しました。

海老名駅の手前で見えた鉄橋は、
相模鉄道からJR海老名駅へと向かう線路で、
この辺りの線路配置は少々複雑です。




こうした複雑な線路配置は、JR相模線も相模鉄道と共に
戦前は同じ神中鉄道が経営していた為と思います。

海老名駅の手前には車両基地もあり
この辺りの車窓風景は鉄道ファンには
とても楽しみです。


海老名を過ぎると景色が開け、車窓方向
右手には遠く丹沢の山塊が見えてきました。



そして進行左手には広々と田圃が広がりました。
新宿を出発して初めて見るのどかな光景です。

線路は高架となり、JR相模線との接続駅・
厚木を通過すると、相模川を渡りました。



相模川を渡ると市街地が広がり
本厚木に到着しました。



新宿から45.4km、45分かけての到着です。

丁度、上り線には7000系LSEの
特急「はこね」が発車するところでした。


小田急電鉄のTOPに戻る




本厚木 - 小田原
(Hon Atsugi - Odawara)






本厚木から小田原間は神奈川県西部の
丹沢の山塊の麓を走ります。

本厚木を発車してしばらくすると進行
右手前方に、丹沢山系が見えてきました。



新宿を発車したころには快晴だったのですが
丹沢の山々は雲に覆われていました。

愛甲石田の先では、一面に田圃が広がり
その中を高架で走るようになりました。



やがて住宅が建ち始めると伊勢原で、
その先には丹沢山系の麓の丘陵地となりました。

東名高速道路をアンダークロスし、
トンネルを抜け秦野へと向かいます。



展望車から眺める東名高速道路の高架橋です。
このカーブを曲がると秦野に到着です。

秦野を発車したところで、2005年から運行を
開始したロマンスカーの最新鋭車両・
50000系VSEとすれ違いました。




次の渋沢を過ぎると、小田急・小田原線は
山間を縫って走るようになりました。



小さな川を何度も渡っていきます。

高層ビルが建ち並ぶ新宿の景色から
この山間の景色まで1時間程で
変化していく過程もまた一興です。

小さな谷の出口に近づくころ、
再び東名高速道路の下をくぐっていきました。



ここからは酒匂川の造る広い谷に入ります。

小田急小田原線は、この先で
相模湾に近い国府津から酒匂川に沿って
北上してきたJR御殿場線と交差します。




JR御殿場線と交差する直前で、
下り線から線路が進行右手に分岐し、
勾配を上っていきます。



(この写真は新宿行の最後尾から撮影)

この分岐する線路がJR御殿場線との連絡線で
この線路を通り、小田急新宿駅とJR東海道本線の
沼津駅を結ぶ特急「あさぎり」が運転されています。

特急「あさぎり」の乗車記はこちらです。

JR御殿場線をくぐった
新松田駅通過中の様子です。



新松田を過ぎると、
酒匂川を渡りました。



ゆったりと流れる酒匂川を渡り、その右岸を
川下に向かって走るようになりました。

進行右手には箱根の山々が連なっています。
雲の中に浮かぶコニーデ型の山は早雲山でしょうか。



生憎、雲が掛かってしまっていますが
晴れていればこのあたりから
富士山も望むことが出来ます。

箱根の山を眺めるうちに住宅が広がります。
小田原の駅も近づき、伊豆箱根鉄道大雄山線や
新幹線の線路と交差していきます。



新幹線の線路をくぐり、JR東海道本線の
線路が見えるともう小田原です。

16:04、1時間14分の旅を終え
定刻に到着しました。



小田急小田原駅はホームの上に、
駅構内全体に亘るように透明の上屋が掛けられ
どことなくヨーロッパの駅の雰囲気がありました。



光が差し込み明るい小田原駅ホームの様子です。


小田急小田原駅は箱根登山鉄道との接続駅で
特急の「ロマンスカー」や急行列車の一部は
箱根湯本まで乗り入れ運転を行っています。

箱根登山鉄道の乗車記はこちらです。

小田原駅には北側の新幹線口に
北条早雲の騎馬像がありました。




小田原城の登城記はこちらです。



小田急電鉄・小田原線のTOPに戻る

小田急電鉄のTOPに戻る

民鉄編に戻る


Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない