京福電気鉄道鋼索線は、叡山電鉄叡山本線の
終着駅・八瀬比叡山口に程近い、ケーブル八瀬から
ケーブル比叡を結ぶ1.3kmの路線です。
パンフレット等には叡山ケーブル
という通称で表示されています。
終着のケーブル比叡からは叡山ロープウェーが
接続していて比叡山頂まで行く事が出来ます。
ロープウェーの向こうに京都の
街並みが広がっています。
宝ヶ池のあたりでしょうか。
叡山ロープウェーの所要時間は僅か3分なので
あっというまに上りのロープウェーとすれ違いました。
山を下りるに従い、京都を取り巻く山々が
手に取るように見えてきました。
夕陽を浴びて輝いています。
上の左の写真は、鞍馬方面の山々でしょうか。
右の写真の奥に見える集落は大原のようです。
京都の景色や周囲の山々を眺めるうちに
比叡山中腹のロープウエイ比叡駅に着きました。
ロープウェー比叡の標高は670m。
ここから更にケーブルカーで山を下りました。
ロープウェーを降りた乗客がみな、
ケーブルの駅に向かいました。
ケーブル比叡と麓のケーブル八瀬の
標高差は561mあり、日本一だそうです。
比叡山の東の坂本ケーブルは営業キロ日本一、
西の叡山ケーブルは標高差日本一と、山の両側で
日本レコードを持つケーブルを有しています。
やや古びた菱形の車両が待っていました。
いかにもケーブルカーという姿です。
この叡山ケーブルが開業したのは、
1924年(大正14年)12月20日のことです。
無骨なケーブルカーは1987年(昭和62年)製造です。
ケーブル比叡を発車すると、
急勾配をどんどんと下っていきます。
かなりの急勾配で、もしケーブルが切れたらと、
ちょっと不安が頭をよぎってしまいました。
勾配を下るにつれ、京都の街並みが
山肌に隠れてしまうようになります。
一直線のレールを下っていきます。
ずっとケーブル比叡の駅が見えていました。
中間地点での上りケーブルとの交換です。
がっしりとした車体が、いかにも
急坂を上る兵といった感じです。
中間地点を過ぎ、しばらく下ると
やがて勾配が緩くなってきました。
周囲の景色も広がり、高原の中を
走っているような雰囲気です。
新緑の木々が夕陽を浴びて綺麗でした。
やがて終着のケーブル八瀬に到着しました。
ケーブル比叡からの所要時間は9分。
遠く京都の街を眺め、新緑の
綺麗なケーブルでした。
ケーブル八瀬の駅舎。
この2年程前に、叡山鉄道に乗った際、
八瀬比叡山口から、このケーブル八瀬まで
歩いてきました。
駅のホームから比叡の山が
間近に見えていました。