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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



小野田線
(居能 - 小野田、雀田 - 長門本山)
Onoda Line
(Inou - Onoda, Suzumeda - Nagato Motoyama)








小野田線は山口県南部、宇部市と
山陽小野田市を結ぶ路線です。

宇部線の途中駅・居能で分岐し、西に向かい
山陽小野田市に入ったところの雀田で
長門本山へ向かう「本山線」を分岐します。

雀田からは山陽小野田市の市街地を北上し、
山陽本線の小野田へと向かいます。





居能 - 雀田 - 小野田間が11.6km、
雀田 - 長門本山間が2.3km、
合計13.9kmの路線です。


小野田線の歴史は、1915年(大正4年)に
小野田軽便鉄道が小野田 - 小野田港間を
開業させた事が始まりです。

その後、1929年(昭和4年)に宇部電気鉄道が
沖ノ山旧鉱駅 - 新沖山駅間を開業させ、
その際に居能 - 雀田間が開通しています。

更に1937年(昭和12年)に、雀田 - 本山
(現・長門本山)間が延長開業しています。

1943年(昭和18年)には国有化され、
1947年(昭和22年)に小野田港 - 雀田間が開業し、
現在の小野田線の路線が全通しています。


小野田線には1979年(昭和54年)に乗車していますが、
2009年5月にも再乗しています。

2009年5月9日に乗車した際の
様子を中心に紹介します。




小野田線
(居能 - 小野田)
Onoda Line (Inou - Onoda)

NEW ! Feb. 26, '12

「本山支線」
(雀田 - 長門本山)
"Motoyama Branch Line" (Suzumeda - Nagato Motoyama)

Feb. 22, '12




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小野田線
Onoda Line



2009年5月に小野田線に乗った際には、
5月8日の午後に博多から小野田経由で
宇部新川に向かい、翌朝、改めて宇部新川から
長門本山に立ち寄った後に小野田に向かいました。



居能 - 雀田


2009年5月9日、宇部新川駅から
7;03発の小野田行きの電車に乗りました。



2両編成のロングシートの車両です。

土曜日の朝の電車で、乗客はごく僅かでした。



30年前に宇部新川に来た際には
駅周辺もとても賑わっていた記憶がありますが
前日の夜、駅周辺は人通りも少なく侘しく感じました。

ちなみに1999年度には宇部新川駅の一日平均乗車は
1706人でしたが、2009年には1090人まで減少しています。


ガラガラの状態で、宇部新川を発車しました。



宇部新川の駅構内の様子です。
複線の様に線路が敷かれていますが、
左側が本線で、右側の線路は引き込み線です。

しばらくすると工場地帯を走るようになりました。



そして2分程で、隣駅の居能に到着しました。



ここで、上り宇部新川行と交換です。
この小さな居能駅が宇部線と小野田線の接続駅です。



2面2線の線路配置の居能駅構内の外れで
小野田線の線路が左にあっけなく分岐していきました。


居能で宇部線と分岐し、左にカーブを
切ると水量豊富な厚東川を渡りました。



大河の趣のある厚東川は、
秋吉台の辺りから流れ出しています。

遠く河口付近に見える橋は、
宇部興産の専用道路の橋です。


厚東川を渡ると、車窓左手に田圃の
向こうに火力発電所が見えていました。



そして、妻崎駅に到着しました。



島式ホームの妻崎駅。
上の写真右は5月8日の夕暮れの様子です。

長門長沢を過ぎ、遠くに火力発電所を
眺めながら次の、雀田を目指します。



雀田は、宇部新川から4駅目、
小野田線の起点・居能駅から3駅目です。



この雀田駅では到着する直前に小野田に向かう
小野田線の本線は右に分岐していきます。
真っ直ぐ伸びる線路は長門本山に向かう支線です。

この雀田で下車し、停車中の電車に乗り換えました。



雀田駅のホームは小野田へと向かう線路と、
長門本山へと向かう線路に挟まれた
三角形状になっています。

その三角形の一辺に長門本山駅の
電車が停車していました。



雀田 - 小野田


雀田から長門本山まで「本山支線」を往復した後
雀田に戻り、再び小野田を目指しました。

「本山支線」の乗車記は
こちらです。


雀田駅に到着した小野田行の電車です。



雀田発7:45のこの電車にはロングシートの座席が
程よく埋まるほどの乗客がいて、ホッとしました。




しばらくのどかな車窓風景を眺めるうち、
列車は北に向きを変え、小野田港駅に到着しました。



工場地帯に差し掛かったところにある駅で、
駅構内に倉庫もあるのですが、古びて
かつては貨物列車が行き交っていた
構内も線路は剥され、草が生い茂っていました。

この小野田港駅で上り宇部新川行と交換しました。



2両編成同士の電車には似つかわしい程
長い待避線がかつて貨物列車が
走っていた事を物語っています。


小野田港を発車すると工場地帯となり、
車窓右手には海も見えてきました。

いきなり、車窓に大きな船や工場が見えて来ました。



電車の車窓から、高い位置に大きな船体を
見る事は無かったので、驚くような景色でした。

この辺りは、セラミックス関連やセメントなど
素材・材料系企業のの工場が林立しています。


南小野田を過ぎると、工業地帯から
住宅地へと車窓風景が変化しました。



工場もあり、住宅地を走る路線となると
運転本数も多そうですが、小野田線のダイヤは
日中は1時間半から2時間も運転間隔が開いています。

並行する国道にバスが頻度高く運転されていて、
それよりも自動車利用で乗客が減少している為でしょうか。

2012年3月17日のダイヤ"改正"では、運転本数が
更に減り4時間も運転間隔が空くことになっており、
小野田線の運命が思いやられます。


山陽小野田市の市街地を
抜けた辺りの南中川駅です。



前日の5月8日の夕暮れに写した写真です。

南中川は平坦なところを走っていた小野田線が
築堤の上を走り、小野田の市街地を
見渡せる位置にありました。

南中川からは丘陵地の間を走り
有帆川の畔の目出駅に到着しました。



駅のホームから有帆川の流れが見渡せます。

目出を出て、有帆川を渡ると田圃が広がりました。



田圃の向こうに、山陽本線の立派な複線の
線路が見えてくると小野田駅に到着です。



写真は、2009年5月8日夕暮れの時の様子です。


乗車人数も少なく、その数も減少している小野田線。

今後、運転本数も減ってしまうようで、
その将来がとても心配ですが、
なんとか、活気が蘇って欲しいと思います。


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「本山支線」
"Motoyama Branch Line"








宇部新川から小野田行の電車を雀田で下車し、
長門本山行の電車に乗り換えました。



雀田駅には7:25発の長門本山行が
既に、停車していました。

長門本山への路線は、雀田以西の路線よりも
10年早く開業していますが、今では
「本山支線」と呼ばれる枝線になっています。


小野田へ向かう路線と「本山支線」との間の
三角形状のホームの真ん中に建つ
雀田駅の駅舎です。



周囲には集落もあり、近くには
山口東京理科大学もありますが、
2009年度の一日の乗客数は僅か164人です。


長門本山行きの電車も、
ガラガラの状態でした。



雀田駅から眺めた長門本山方面の景色です。



緑の多い集落の間に線路が続いています。

雀田駅で9分の接続で、
長門本山に向けて発車しました。

集落を抜けると、竜王山公園の
小高い山が見えてきました。



長門本山を目指し、真っ直ぐに
線路が伸びています。



雑木林の脇を抜けると、
途中駅の浜河内駅に停車しました。



2009年度の一日当たりの
乗車人数は僅か10名と
殆ど利用客の無い駅です。


浜河内を発車すると田圃や休耕田の広がる平坦な
所を走り、終点の長門本山駅が近づいてきました。



終点の長門本山は片面ホームに一本の線路が
繋がっている簡素な駅で、終着駅というよりも
寂れた通過駅という佇まいです。

線路際には柵も何もありません。


その長門本山hs雀田から2.3km、
5分で到着しました。



長門本山に着いた電車は8分間の停留で、
雀田へと折り返します。
長門本山を出る2番電車です。

「本山支線」は朝に2往復の電車が走ると
日中は運行がなく、次は17:03までありません。
(2009年5月の乗車当時です)


夕方には3往復の列車が運行されていますが
その夕方の列車は2012年3月17日のダイヤ"改正"で
1往復に削減され、「本山支線」には僅か
3往復の列車しか走らなくなってしまいます。



8分間の間に、長門本山駅の先にある
周防灘を眺めて来ました。

土曜日という事もあったのでしょうか、
長門本山から雀田へと向かう列車も
僅か数人の高校生が乗り込んだだけで
ガラガラの状態でした。



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