Norway (Oslo - Voss)

乗車日:August 1 & 2, 1999







Norway旅行のFisrt RunnerはOsloからVossまでの特急列車です。

前の晩遅くOslo入りした後、少々寝不足気味で、
7:42発のBergen行きに乗るべく、Oslo駅に向かいました。

Bergen行き61列車は、思いがけず真紅のスマートな新しい車両で、
ビュッフェ車両を含む6両編成で、機関車寄りの先頭車両には、
一等車も連結されていました。




乗り込んだ時に空席が多かった車内も、次第に席が埋まり、
ほぼ満席の状態で、定刻に発車。

Oslo駅を出るとしばらくは地下を走り、Oslo市内の住宅地を抜け、
やがて郊外を走るようになります。
開けた平地に、畑や牧場、時折工場や発電所も現れます。

ノルウェーでは、森と湖の景色が広がっていると、思っていたので
ちょっと期待外れなところもあったのですが、
田園風景そのものは、のんびりしていて、いい景色でした。

Osloから一時間程走ると、小川や、
細長い湖が現れるようになります。
列車は、昔氷河が造ったU字谷に
沿って走るようになるのです。

この辺りは、標高も高くなく、
谷もそれ程険しいものではありません。
でも、車窓に寄り添う小川の景色は、
目に鮮やかでした。




列車は次第に勾配を上り、小さな峠を越え、
切通しを過ぎると、突然車窓右手、思わぬ
高い位置から湖を見下ろしました。
雄大なノルウェーの車窓風景です。
他の人も一斉にカメラのシャターを
押したりビデオを回します。




いつしか再び川沿いの景色を行くようになりますが、
Osloから3時間程たったAALを出ると、車窓は湖の連続です。

右手に湖を眺めながら、勾配を上り、湖を見下ろすようになり、
短いサミットを越えると、再び次の湖が現れてきます。




知らず知らずのうちにかなりの標高を走っているのか、
周囲の山の樹木の高さが低くなり、
やがて雪渓が現れるようになりました。

ついには、潅木も見当たらなくなり、
山肌は岩がごろごろするような、荒涼とした景色となります。
いつのまにか列車の走るすぐ近くでも、
雪渓が見られるようになりました。

車窓の湖の畔には、点々と別荘が建っていて、
短い夏を過ごす人がいます。


そして、標高1222mのFinse駅。
ノルウェー国鉄でもっとも標高の高いところにある駅だそうです。

駅には湖が広がり、その向こうに氷河が見えます。
名前を聞き逃しましたが、ヨーロッパでも有数の氷河だそうです。
緯度の高いノルウェーですが、さして高い山はないと思っていたので、
氷河が見られたのはとても意外でした。



ロッジが駅に併設されているのか、
思わぬ多くの人が列車を出迎えます。

Finseからはさらに勾配がきつくなったのか、
右へ左へカーブ゙の連続しています。
周囲の山々はそれほど険しくはないのですが、
スノーシェッドも連続するようになり、
冬の厳しい気候が想像されます。

山肌はもうゴツゴツした岩の連続。
人跡未踏と言った感じの景色です。
この景色が紹介できないのが、本当に残念なのですが、
実はAalを出たあたりからの2時間程の間で、
36枚撮りフィルムを一本使い切る程写真を撮ったのですが、
なんと現像が失敗していたのです。。。


列車は1303m、ノルウェー国鉄最高地点を過ぎると
長いトンネルに入り、Flaamへの乗換駅、Myrdalに着きました。
多くの観光客がここで降り、列車はあっという間に
空席だらけとなってしまいました。

MyrdalからVossまでは45分。
深く切れ込んだ渓谷が続く綺麗な車窓風景でした。

Osloから5時間半。
思いがけず素晴らしい車窓を楽しむことが出来ました。


Vossからはバスに乗り換えFjord観光のメッカ、
Gudvangenに向かったのですが、
その様子は、 ここです




これは、FlaamからOsloへの帰りに見た、夕暮れの景色です。
列車から見る夕暮れの風景は、好きです。


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