Train Ride from Aberdeen to Edinburgh
乗車日:July 19, 2000
スコットランドの東北部の中心都市、アバディーン。
北海開発の基地になったと言う事なのですが、
街中は何故かあまり活気がありませんでした。
アバディーンの町の様子は、
こちら
です。
そのアバディーンの町を港の方に
歩いて行くと、駅があります。
砂岩で出来た重厚な感じの駅舎ですが、
内部はリニューアルされて、近代的な感じです。
アバディーンへは雄大なスコットランドの
大自然の中をドライブしながら辿り着きました。
そのため、北の果てに近い感じがしていたのですが、
線路はここから更に北に450km程も繋がっています。
このあたりの路線を運営しているのは
ScotRailです。
北に向かう列車が約2時間おき、
南へ、エディンバラへは約1時間おきに走っています。
このアバディーンからは、
エディンバラ行きの列車に乗りました。
のんびり朝食を摂ったので、
10時18分の列車です。
しばらく駅で待つうち、カラフルな
3両編成の気動車がやって来ました。
列車を待つ人も多く、座席は半分ほど埋まりました。
発車してすぐ、ディーン川を渡り、
アバディーンの町の輪郭に沿って回り込むと、
北海沿いの断崖沿いに走りました。
郊外の様子から一変して自然のままの景色となり、
車窓に目が釘付けとなりました。
ロンドンからエディンバラに向かった時も
自然のままの海岸線に沿って走ったのですが、
この区間の方が、人家や牧草地が少なく、
より荒涼とした感じです。
今、エディンバラに向かっているのですが、
車窓を眺めていると、最果てに向かって
いる様な錯覚に陥ってしまいました。
幸い天気もよく、穏やかな北海が眺められました。
やがて海岸線を離れ、広々とした
田園風景の中を走りました。
一面菜の花畑が広がっていました。
海岸線の景色とのどかな田園風景が続き、
アバディーン - エディンバラ間で最も大きな街、
Dundeeに到着です。
Dundeeの街は深く切れ込んだFirth of Tay
(Tay湾)の入り口に発達した街です。
Dundeeに近づくと、湾の対岸が見え、
久しぶりに高層ビルが林立してきました。
湾の入り口を長い鉄橋で渡ると再び田園風景です。
しばらく走ると、田園風景の中の
小さな駅に到着しました。Leucharsです。
のどかな小さな駅ですが、
この駅はゴルフ発祥の地、
St. Andrewsの最寄駅です。
普段はきっと静かな駅なのでしょうが、
この日は駅前にバスが何台も停まり、
ホームにもたくさん係員がいました。
この日は全英オープンゴルフの開幕日だったのです。
Leucharsを出て、列車は再び
田園風景の中を走ります。
青空の下、広々と耕地が広がり、
胸のすくような景色が広がっていました。
エディンバラに近づいてきて、
次第に人家が増えてきました。
エディンバラの手前でも、
深く切れ込んだ入り江があります。
Firth of Forthです。
この写真は丁度列車が入り江の
入り口に差し掛かったあたりです。
対岸遠くにエディンバラの街が広がっていました。
このFirth of Forthは40km以上も
内陸に切れ込んでいるので、
列車は湾の途中で鉄橋で越えます。
Forth鉄道橋が架けられているあたりは、
入り江の周囲に山が迫っていて、
列車は海岸から離れ、切り通しを抜けて行きました。
進行方向に大きな鉄道橋が時折姿を現します。
幾つめかの切り通しを抜けると、
いきなり空中に飛び出た様な感じで
Forth鉄道橋を渡り始めました。
Forth鉄道橋は1890年に落成した
長さ2,520mの堂々とした鉄橋で、
世界の鉄道橋の中でも、有名な橋の一つです。
この写真はエディンバラからスターリングに向かう途中、
レンタカーの中から撮った写真です。
この写真では分かり難いのですが、
威風堂々としたとても大きな鉄橋でした。
鉄道橋の上では最高速度が低く抑えられているのか、
ゆっくりと慎重に進んでいきます。
Forth鉄道橋を渡り終えたら、
もうエディンバラの街並みの景色となり、
エディンバラ城の麓の掘割の様な所を走り、
12:50すぎ、定刻よりも若干遅れて
エディンバラ駅に着きました。
エディンバラの旅行記は
こちらです。
ロンドン - エディンバラ間の鉄道旅行記は
こちらです。