クリーブランド
Cleveland, Ohio



以前住んでいたDetroit近郊は自然が多いので、
公園とかでのんびりすることは出来るのですが、
アミューズメントパークはほとんど無いので、
単調といえば単調です。

そこで、一路Ohioまで行ってきました。
1996年の9月のことです。
片道5時間ほどのドライブでした。

目的地はCleveland郊外のSea World of Ohioと
その南Sugercreekという田舎町にある
蒸気機関車の保存鉄道です。

広大なアメリカ大陸の地図の上では、
ほんのちょっと移動した程度ですが、
400km以上の移動距離です。


シーワールドは、フロリダにもあるのですが、
何故か内陸のOhioにもあるんですね。

一番の目玉はなんと言っても、シャチのショウ。

体長3メートルは優に超えようかというシャチが
プール狭しと泳ぎ回ります。
圧巻はシャチがその巨体を水面に打ち付ける芸です。
プールの近くに座っている人は、頭から水飛沫を浴び、
びしょ濡れです。



いかにもアメリカらしいのは、会場の皆が手拍子で
拍手やこのショーを盛り上げ、
みんなが参加しているという雰囲気です。
ショーが始まる前にも、手品やアトラクションで
会場の雰囲気を盛り上げていて、さすがアメリカ! と、
関心していました。


ここシーワールドで、もう一つびっくりしたのは、
なんと、ナディア・コマネチを見たことです。
その昔、オリンピック女子体操で、10点満点を連発し、
世界の注目を浴びたあのコマネチです。

催し物の一つに、アクロバットの演技があったので、
それを見ていたのですが、後でパンフレットを見ると
「コマネチ出演!」みたいな事が書いてあったのです。
そうすると、あの中央で演技していた、
白い体操服の女の人がコマネチだったのか!
と、思い返していたのですが、でもそう思うと、
落ちぶれた歌手が、地方巡業しているような感じで、
ちょっと、考えされられてしまったのでした。


Crevelandの南、Akronという街で一泊して、
翌日は、いよいよシュガークリークの蒸気機関車です。
僕にとっては、これがメインイベントだったのですが、
他の家族のメンバーはどうだったのでしょうか?

のどかな穀倉地帯をドライブするうち、
オハイオセントラル鉄道の
シュガークリーク駅に着きました。

小さな集落の中心に古い鉄道の駅があり、
そこに大きな蒸気機関車が停まっています。。
駅には多くの人が、列車の発車を待っていました。




オハイオ・セントラルの蒸気列車は、
のどかな田舎の景色をノンビリと走ります。
列車に乗ったのはいいのですが、
どこまで行くかは、把握していなかったのです。
どうやら隣町までの数マイルをのんびり走り、
そこで、機関車の付け替えをして、
もとのシュガークリークまで戻ってくる様です。



そろそろ夏の終わりで、
畑で精を出す、農家の人たちを見かけました。


このあたりは、スイスからの移民者が多く、
建物の感じもどこかアメリカの建物とは違っています。
駅前の建物もSwiss Hat Restrantという名前で、
スイス料理のお店でした。




後で知って驚いたのですが、この地域の人たちは、
Amishと呼ばれ、文明生活を拒否しているんだそうです。
辞書でAmishとひくと、Amishは厳格な教義を守る
プロテスタントの一派と出ていました。

自然に帰るではないですが、家畜を使って農地を耕し、
電気も使わない暮らしをしているのだそうです。
実際このあたりを走っている時、
馬車をよく見かけました。

列車に乗り込んでくる人たちも、
民族衣装に身を包んだ人が多く、
今日は何かお祭りの日かな?と
勘違いしていました。



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