ナイアガラの街に入ると、音がします。
ゴーと、どこからともなく響く音。

やがて、建物や緑の林の向こうに、
白煙が巻きあがり、驚くほどの量の水が、
踊り狂って、押し寄せてくる。

ナイアガラの滝とは、こんな感じの出会いでした。


Detroitから車で5時間のドライブです。
長いドライブの終着駅は、想像以上の
雄大な滝との出会いでした。


ナイアガラの滝のメインスポットは、
やはりカナダ側でしょうか。

滝が落ち込むすぐその脇で、
その迫力ある水の鼓動を、
真直に見ることが出来ます。
滝に流れ落ちる川の流れを見ていると、
思わずひき込まれそうです。

水が、滝壷に落ち込むところというのは、
いつまでたっても見飽きることがありません。

「川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、
ではないけど、目の前を、猛々しいほどに、
狂うように押し寄せ落ち行く水は、
とてもダイナミックなのに、
滝そのものは、姿を変えず、
雄大な景色をそのままに保っている。
そんな、アンバランスさがとても面白いです。


ナイアガラの滝では、霧の乙女号に乗りました。
青いビニールのカッパを着込み、滝壷の真直まで。
小さい船は、荒立つ波に洗われる様に、滝に近づきます。

もうこれ以上近づいたら滝壷に吸い寄せられてしまう！
そんなぎりぎりのTimingで、エンジンを逆転させ、
やっと目前に迫る水の壁から離れて行きます。

翌日はアメリカ側に渡りました。
アメリカ滝はカナダ滝にくらべると、
幅・高さとも少々見劣りしますが、
滝の迫力そのものは、まったく見劣りしません。

のどかな、Natioanl Parkの木々のすぐ向こうに、
川が逆巻き、滝壷に落ち込む迫力ある景色が展開する。
このコントラストは、カナダ側に
勝るとも劣らないものと思います。




そして、ナイアガラの滝でもっとも迫力あるツアー、
それはアメリカ滝のすぐ下まで降りて行く、
「Cave of the Winds Tour」。これは最高でした。



このツアーでは、靴も靴下も脱いで、布製の靴に履き替えます。
カッパもずっしりとした重いものを貸してくれます。
そして、エレベーターをおり、洞窟をくぐると、
アメリカ滝の真下に立つことが出来ます。
水の勢いが怖いぐらいです。


ナイアガラには、タワーもあります。
滝の全景を見るには、ここに上るしかないでしょう。