東京 / 小石川後楽園
Koishigawa Korakuen Garden in Tokyo
小石川後楽園は1629年(寛永6年)に、
水戸初代藩主・徳川頼房公が作った中屋敷に
二代目藩主・光圀公が築いた庭園です。
大名庭園特有の回遊式筑山泉水庭です。
庭園の広さは70,000平方メートル程で、
園内には3つの池があり、
散策路が縦横に走っています。
小石川後楽園には飯田橋駅から
歩いて5分ほどです。
立派な門を抜けて歩くと
広々とした空間が開けていました。
都内の喧騒を忘れさせる光景です。
紅葉しかけた木も目に入ってきました。
後楽園の入り口から左手に折れ
大堤川を渡り、木々の生い茂る
小高い小廬山へと向かいました。
ここには赤い通天橋が架かっています。
京都・東福寺の通天橋を倣ったものだそうです。
小廬山を下り、庭園内で最も
大きな大泉水の畔を歩きました。
その池へ流れ込む小川に
小さな滝が流れていました。
この滝の名は白糸の滝。
富士山麓の白糸の名を
模しているのでしょうか。
この先に茅葺の建物が建っていました。
九八屋です。
江戸時代の酒亭を模したそうです。
九八屋の奥には菖蒲園がありました。
五月には綺麗な菖蒲が
咲いている事と思います。
この菖蒲園の近くを小川が流れていたのですが、
当時、その小川は神田上水路だったようです。
菖蒲園から一番奥にある藤田東吾記念碑まで
足を向け、再び大泉水に戻ってきました。
初秋の日差しを浴び、暖かいほどの陽気です。
大泉水の畔に沿い、東側に向かうと
唐門跡の案内板が立っていました。
案内板の写真を見ると
荘厳な門が建っていたようです。
後楽園をぐるっとほぼ一周し、
出口へと向かいます。
その出口に向かう途中、
大泉水に浮かぶ蓬莱島の様子が
とても綺麗に見えていました。
広々とした空間、
そして抜けるような秋の空。
遠くの高層ビルが空間の広さを
浮き立たせているようでした。