篠山
Sasayama, Japan
篠山は兵庫県の中東部、
篠山盆地にあります。
江戸時代には5万石の篠山藩の
城下町として栄えた町です。
この篠山には武家屋敷をはじめ、
旧山陰道沿いに古い商家が並び、
東西1500m、南北600mにも及ぶ範囲が
重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
JR篠山口からバスを篠山の街中で
下車し、篠山城に向かいました。
篠山城の訪問記はこちらです。
まっすぐ篠山城に向かう予定でしたが、
お城の西側に残る武家屋敷にまず
立ち寄ることにしました。
大手馬出し跡から篠山城の外堀に沿って
西に向かうと、江戸時代の門を
いくつか見かけました。
まずは、元篠山藩地方役所門です。
どういう謂れなのか案内板がなく不明でした。
そしてそのすぐ近くにあった高城屋敷門です。
この高木屋敷門は、戦国の山城・八上城の
屋敷門だったと伝えられているそうです。
近くには藩主・青山氏の明治以降の
別荘跡を博物館にした青山歴史村もあります。
こちらは時間が無く立ち寄るのを諦めてしまいました。
外堀を西に向かって歩くと御徒士町
武家屋敷群に辿り着きました。
御徒士町から望む外堀の様子です。
御徒士町は1609年(慶長14年)に篠山城が
築かれた直後に町割りが行われた際に、
この一画に徒士を住まわせたので、
この町名になったそうです。
1803年(天保4年)に火災があり、御徒士町の
大部分が焼失してしまったそうです。
今残る屋敷はこの天保の大火の後に
建てられた屋敷のようです。
茅葺屋根と土塀の屋敷。
当時の趣をとても良く伝えています。
予備知識なく出かけて、このような
光景が見られると嬉しくなってきます。
澄み渡った秋の空。
鳥に残した柿が1〜2個
木にぶら下がっていました。
こちらは小林家長屋門です。
1805年(文化2年)に藩主・青山忠裕が
老女の為に改築した門だそうです。
この御徒士町の武家屋敷群を眺めた後に
篠山城に向かいました。
篠山城の訪問記はこちらです。
篠山城の見学を終え、大手門跡から
今の篠山の中心街に向かいました。
大手門跡に程近い大正ロマン館です。
ここは旧篠山町の町役場だったようです。
そして篠山には街中にも土塀のある
立派なお屋敷もありました。
この日はたまたま春日神社の
祭礼の日だったようです。
目抜き通りは車を締め出し、
多くの人が通りを歩いていました。
街角で見かけた祭礼の提灯です。
町の集会場には山鉾も飾ってありました。
宵宮の喧騒の前の
不思議な静けさが漂っていました。
この他にも篠山には河原町妻入商家群や
国の重要文化財に指定されている
春日神社能舞台などの見所があるようです。
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