法多山 / 袋井市
Hattasan, Japan






お茶どころで知られる静岡県。
その静岡県の中央に広がる牧の原台地は
静岡でも有数のお茶の産地で知られています。

揺るやかに起伏する丘陵地の到る所に、
お茶畑が広がっています。



こんなのどかな景色の一角に
真言宗尊永寺があります。

通称、法多山で知られるこのお寺は、
厄除け観音の霊場として
多くの参拝者を集めています。

静岡県にあるのですが、
僕の住む愛知県三河地方の人も
厄除けに法多山に行く人が多いようです。


今年(2001年)、数えで42歳、
本厄を迎えたので、
僕も法多山で厄除けして来ました。

お土産屋さんと食堂が
何軒か並ぶ参道を抜けると、
重文に指定されている
風格漂う仁王門が現れます。



法多山の開基は725年。
行基上人が開いたそうです。

この仁王門がその当時のものかどうかは
わかりませんが、法多山の歴史を物語っています。


仁王門を通り杉と桧の参道を歩いて行くと、
左手に別院が現れました。



名前を失念してしまったのですが、
参道から石段を上がったところに
茅葺の門が見えています。

とても雰囲気のあるこの門の背後に、
この別院の建物があるのですが、
この建物の前に形の整った松が植えられています。



徳川家康お手植えの松と言われているそうです。


別院から参道に戻り、一番奥まったところから
石段をのぼり本堂に向かいました。

本堂は何年か前に再建されたらしく、
本堂の周辺は綺麗に整備されていました。



厄除けのお払いは、毎時30分から始まるようです。
でも、一番最後のご祈祷が2時半。
法多山に出かけるのに、朝のんびりしていると、
折角来てもご祈祷を受けられなくなってしまいそうです。



本堂からの一枚。
この写真が何となく気に入っています。


ご祈祷が終わり、案内に従って山を降りると、
茶屋が見えてきました。
この法多山は、厄除け団子でも知られている様です。

実は本堂に向かう時、すれ違う人が、
手に手に沢山のおり箱を持っているので、
一体なんだろうと思っていたのですが、
それがこの厄除け団子だったのです。

江戸時代から始まったそうですが、
なかなか美味しいお団子でした。



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