ウィンザー
Windsor, England






Windsorはロンドンの西の郊外にある町です。
このWindsorはエリザベス二世の公邸
Windsor Castle で知られています。

現在使われている王宮では世界で最も大きく、
また最も古いイギリスの王宮、Windsor城。

2003年7月にヨーロッパに出張した際、
週末をロンドンで過ごす機会があったので、
Windsorに行ってみました。


Waterlooからの郊外電車が到着する
Windsor & Eaton Reverside Stn.から
緩やかな坂道を歩き、お城に向かいました。



この写真は、ウィンザー城のシンボルというべき
Round Towerの写真です(写真右の建物)

ウィンザー城はこの砦を中心にして、
西側のLower wardにSt. George Chapel、
東に女王の居室であるState
Apartmentsが建っています。


ウィンザー城に入ってみるとSt. George
Chapelの前で人だかりがしていました。

どうやら近衛兵交替式(Guard Change)が始まるようです。
普段は立ち入り禁止のはずのChapel前の
芝生にも大勢の人が入り込み、
近衛兵交替式を待っていました。

ウィンザー城の一番西の端、Guard Roomの前に
近衛兵が終結し、編隊を整えている間に、
何処からともなく鼓笛隊の行進曲が響き、
やがて門から近衛兵の一団が入場してきました。



赤い制服と黒い飾り帽の近衛兵の鼓笛隊の行進は
まるでおもちゃの鼓笛隊のようです。

鼓笛隊と行進してきたのは、
これから新たに任務につく近衛兵

古式に則ったといった感じで、
近衛兵の交替式は行われました。



この近衛兵交替式は日曜日には
行われていないそうなので、注意です。


この交替式のすぐ脇に立つのが
St. George Chapelです。

St. George Chapelが建てられたのは、
15世紀後半から16世紀前半にかけてだそうです。



チャペルの内部は、荘厳な感じでした。

St. George Chapelを見学した後、
State Apartmentsに向かいました。

下の写真は、State Apartmentの入り口前にある
North Terraceからの眺めです。



小高い丘の上にあるウィンザー城からは
緑が続く広々とした景色が広がっていました。
この緑の平地の中をテムズ川が流れているようです。


North TerraceにはState Apartmentの入り口が設けられています。
ウィンザー城の見所の一つである"メアリ王妃の人形の家"
への入り口は長い列が出来ていたので、
State Apartmentだけが見学出来る入り口に向かいました。



これはState Apartment(左側の建物)と
その前庭のThe Guardrangeです。

State Apartmentは、ウィンザー城の
王宮部分にあたる建物と思うのですが、
現役で使われている王宮の内部をこれほどまで
公開しているとは思っていなかったので、
とても驚きました。

以前スコットランドをドライブした時に立ち寄った
夏の間だけ使われているBalmoral城では
建物に近寄りがたいような
威圧感を感じていたのですが、
多くの観光客が敷地内を歩いている
ウィンザー城は親しみがわく感じがします。

親しみがわくといっても、内部は絢爛豪華で、
大英帝国のかつての栄光と威光を今に伝えています。

そして、このウィンザー城のState Apartmentでは
1992年に火災が発生して、かなりの部分が
焼け落ちてしまったようです。

でも、完全に修復が行われていて、
どの部分が火災の被害を受けたのか、
区別がつきませんでした。


Windsor城からは、南に真っ直ぐに伸びる道があります。
The Long Walkと呼ばれるこの道は、Windsor城から
5km程はなれたCopper Horseまで達しているそうです。



道の両脇には芝生が広がり、
ブナの木が木陰を作っています。

この日は天気も良く、気温もあがっていたのですが、
木陰でのんびり過ごすのはとても気持ちよかったです。

この道は、アスコット競馬が開催される時は、
女王や賓客が馬車でこの道を下っていくそうです。


そして、Windsorはお城だけでなく、
街中もとても綺麗なところでした。

色とりどりの花を飾った歴史ある建物が
街のあちこちに見られます。






目抜き通りにも人が溢れて、
とても平和な雰囲気でした。

お城からの坂道を下り、テムズ川のほとりに出ました。
川のほとりにはホテルやレストランが建ち並び、
テムズ川をクルーズする船着場もありました。



写真の橋は、Windsor Bridgeです。
古くなった橋は自動車の通行が禁止され、
歩行者専用になっていました。

この橋を渡り、テムズ川の対岸に出ると
丘の上のWindsor城を望むことが出来ます。



芝生の広がる河原にも、休日のひと時を
のんびりと時を過ごす人がたくさんいました。


出張のスケジュールが急に変わり、
週末をロンドンで過ごすことになったので、
急に、Windsorに行く事にしたのですが、
Windsor城だけでなくWindsorの街の佇まいを
すっかり気に入ってしまいました。

でも、出張から戻ってガイドブックを調べてみると、
パブリックスクールの名門イートン校がすぐ近くにあり、
そこに行きそびれたのは、ちょっと残念でした。



[ How to go to Windsor from Down Town London ]

Windsorはロンドンの西の郊外、
ヒースロー空港の西にあります。


ロンドンの中心街からはWaterloo駅から
直通列車が走っています。
運賃は確か往復で7ポンド程度。

時間は小一時間程度です。
Waterlooからの列車はテムズ川沿いの
Windsor Riverside駅に到着します。


もう一つの方法は、Paddington駅から
列車に乗り、Slough駅で乗り換えです。
Sloughからの列車はWindsor城近くの
Windsor Central駅に到着します。

乗り換えの手間はあるのですが、
乗車時間はこちらの方が短く、
確か、約40分ほどだったと思います。

Windsor Central駅は往年はとても大きな駅だったようですが、
今では2両編成の列車が到着するホームが一面だけです。
昔の広い駅の構内は、ショッピングモールに改装されていて、
多くの人で賑わっていました。



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