ストーンヘンジ
Stonehenge, England
ストーンヘンジは今から数千年前に作られた遺跡です。
ロンドンの南西部、車で1時間半ほどのところ、
羊がのどかに草を食んでいる牧草地の一角に
突然、大きな石の一群が現れました。
そこがストーンヘンジでした。
駐車場に車を停め、遺跡に向かいました。
この日は生憎の雨模様。
横殴りの雨が降り、気温も下がり
傘を持つ手も悴んできました。
ストーンヘンジの巨石群は、
雨の中静かに佇んでいました。
巨石が円状に建てられ、柱状の石の上部には
所々、梁のように横に石が置かれています。
柱となる石の上部には突起があり、これが梁の石の
凹の部分にはめ込まれるようになっているのです。
これらの巨石はここから50km北のマルボロー丘陵や
350km離れたウェールズから運ばれてきたそうなのですが、
巨石が何故ここに運ばれ、何故サークル状に建てられたのか
未だにその理由は解明されていないのだそうです。
冷たい雨が降りしきるストーンヘンジの巨石群。
周囲に広がる牧草地を眺めながら、
何千年もの昔、この巨石を運んでいた
当時の様子を、思い浮かべていました。
ヒュ〜ヒュ〜と音を立てながら
牧草地の向こうから吹く風に
巨石を運ぶ当時の人のざわめきも
聞こえてきたようでした。