アイゼナハ
Eisenach, Germany
チュウリンゲンの森に囲まれた、アイゼナハ。
アイゼナハはバッハの生まれた町で、
街のすぐ南側に、ヴァルトブルグ城という、
観光客で賑わう名所もあります。
アイゼナハとの初めての出会いは、1998年の夏。
ワイマールからフランクフルトに向かう列車に乗っていた時、
アイゼナハを通り過ぎました。
アイゼナハにはなんとなく惹かれていたのですが、
駅は煤けているるし、その時はこの街が観光客で
賑わう街とは、想像出来ませんでした。
駅から程近くのところに、ルターの像が建つ、
カールス広場があります。
(これは、カールス広場から見たニコライ教会)
ここからバスに乗って、ヴァルトブルグ城に向かいました。
5分程で、街並みを抜けると、バスは細い急坂を登ります。
あっという間に、九十九折れの山道となりました。
坂道を登りきったところの駐車場が終着なのですが、
あたりは観光バスが列をなして止まっています。
アイゼナハがこれだけの観光客を集める街とは、
本当に思ってもいませんでした。
バス停から細い道を登り、
城壁内へと入ります。
このヴァルトブルグ城は11世紀に建てられたそうで、
マルチィン・ルターが新約聖書を訳した部屋とかが残っていて、
城内に入る人の列が長く出来ていますが、
英語やドイツ語のガイド付きツアーでも
あまりよく分からないだろうということで、
見送り、城内をぶらぶらしました。
お城は山の頂上の狭いところに建てられているので、
敷地は細長く、いくつもの区画で区切られています。
ヴァルトブルグ城にはHotelも併設されているし、
ここのRestaurantは眺めがとても良さそうです。
アイゼナハの中心部は山に隠れて見えませんが、
郊外の赤い屋根の住宅や、
遠くを走る高速道路の高架橋が見渡せます。
お城の東側は、広大な森が広がっていて、
高い位置から見下ろすことが出来ます。
列車の線路が視界の真中に見えるのですが、
丁度、インターシティーが坂を登って、
森の向こうへと消えていきました。
ヴァルトブルグ城からの帰りは、森の中の道を、
アイゼナハの町までぶらぶらと歩きました。
森の中の道は、どこに出るのかちょっと不安でしたが、
Hotelで貰った地図を頼りに、間違うことなく、
アイゼナハの街にたどり着くことが出来ました。
街中は、洒落た感じの立派な家が多く、
旧東ドイツの街ということを忘れそうです。
この日は、1999年5月13日。
木曜日なのですが、昇天祭の休日です。
そのせいか、シーンと静まりかえっていました。
坂道を下りきり、市街地に出て、
バッハハウスに向かいました。
バッハハウスの入り口はちょっと分かりにく難かったのですが、
広場の奥に建つ、バッハ像のすぐ左の家でした。
芝生の庭のあるクリーム色の大きな家がそうです。
建物の中はバッハゆかりの展示物で一杯なのですが、
楽器も沢山集められているのです。
そして、一時間に一回ずつ、当時の楽器を使って、
係りの人がちょっとした演奏会をしてくれるのです。
ビオラやチェンバロの音色など、
ついうっとりと聞きほれてしまいます。
バッハハウスでは、建物の中だけではなくて、
裏庭も花が咲き乱れていて、とても綺麗でした。
バッハハウスからは市庁舎の方向に歩いて5分程で
ルターの家に行けます。
白い壁に、木組みの取り合わせが美しい建物が
ルターの家です。
もう夕方6時になろうとしていて、
残念ながら中には入れませんでした。
Hotel Thuringer Hof
Karlsplatz 11, D-99817 Eisenach
Tel: (+49) 3691 280
Fax: (+49) 3691 281900
カールス広場に面して建つ、Hotelで、
歴史もありそうで、
なかなかいい感じのHotelでした。
Restaurant Information
夕方Hotelに戻って、Restaurantを探しに出たのですが、
あまりいいレストランが見つからずに、
結局HotelのRestaurantで食べました。