ドレスデン
Dresden, Germany
エルベ川のフィレンツェと
称えられた古都、ドレスデン。
エルベ川の通商で栄えた
かつてのザクセン公国の首都で、
エルベ川沿いに当時の建物が並んでいます。
ドレスデンは現在はドイツ
最東部のザクセン州の州都です。
ザクセン州は旧東ドイツの州の中でも
経済復興が最も遅れていて、
列車に乗っているとうち捨てられた
工場や住宅が目につきます。
ドレスデンも中央駅の前は
空地が広がっているのですが、
駅前からエルベ川に一直線に向かう、
Prager通りには大きなホテルや
百貨店や洒落た店が並んでいて、
西側の街並みとあまり変わらない様です。
通行人で賑うPrager通りを歩き、
やがて市電の走るDr. Kuelz通りに出ると、
黒ずんだ古い建物が見えてきます。
左が市庁舎、右が聖十字架教会です。
黒い外壁が歴史を感じさせます。
このあたりからエルベ川にかけてが、
ドレスデンの旧市街地で、多くの
ゴシック調の建物がならんでいます。
上の写真がレジデンツ城。
このレジデンツ城の城壁には
聖者の行進の様子を表した壁画があります。
タイルを組み合わせたこの壁画は
一見の価値があります。
そしてレジデンツ城の塔に登ると、
目の前の大聖堂やSemper Operが
手に取るように眺められます。
これはエルベ川沿いの
Semper Operです。
Semper Operの前には
Zwinger宮殿が建っています。
宮殿の一部は美術館になっています。
ここにはヴァチカン美術館の
システィーナ礼拝堂で見た
ラファエロの作品があるので、
足を運んでみました。
これらの建物を見ていると、かつて
ザクセン公国がいかに富める国であり、
ドレスデンがどんなに綺麗な都だったか、
思い浮かべることが出来ます。
やがて黄昏時、エルベ川越しに
これらの建物がシルエットになって
浮かび上がってきました。
この景色はエルベ川のフィレンツェと
呼ばれるのに相応しい光景だと思います。
このようにドレスデンは綺麗な街ですが、
第二次大戦時には空襲で大きな被害が
出た事でも知られているそうです。
当時ドレスデンには軍事工場もないので、
ドレスデンには空襲がないことを期待して
多くの難民がドレスデンに集まっていたそうですが、
1945年2月の空襲で街は一夜のうちに
廃虚と化してしまったのです。
レジデンツ城の塔に登る途中、
空襲から一夜明けたドレスデンの街の
様子を写した写真が展示してあります。
瓦礫と化した街に、ぼろ布の様な遺体が
折り重なっていて、実に衝撃的です。
戦争の愚かさがしみじみと伝わってきます。
下の写真はフラウエン教会の再建現場です。
フラウエン教会は緩やかにカーブした
銅葺屋根の美しい教会だったのですが
空襲で焼け落ちたままの状態で、
長い間放置されていたそうです。
数年前から再建工事が始まったのですが、
このフラウエン教会の前には、
破壊された建物の破片が展示されています。
粉々になった破片を見るといかに
被害が大きかったか、良くわかります。
フラウエン教会の前を通りかかったのは、
夜の9時半を過ぎていたのですが、
復旧工事のドリルの音が
まだ鳴り響いていました。
ドレスデン滞在中に近郊の
Morizburgというところまで
足を延ばしました。
Moritzburgは湖と森に囲まれた
お城のある風光明媚なところです。
Morizburgの様子は
こちらです。
Mercure, Newa Dresden
St. Petersburger strasse 34
D-01069 Dresden, Germany
Tel: (+49) 351 4814 0
Tel for reservation: (+49) 351 4814 109
Fax: (+49) 351 495 51 37
E-mail:H1577@accor-hotels.com
ドレスデン中央駅の目の前、
交通の便のいいホテルです。
ホテルの前のPrager通りを
のんびり歩いていくと、
旧市街地に辿り着きます。
Restaurant Information
Restrante Beltotto
Theaterplatz 3
D-01069 Dresden, Germany
Tel: (+49) 351 498 16 88
URL: http://www.zugast.de/id
Semper Oper前の広場の
エルベ川沿いの建物の2階にある
イタリアン・レストランです。
一階にはビア・ガーデンや他の
レストランもあるのですが、
このレストランのエルベ川沿いの
テラス席は眺めもよく
お勧めだと思います。