ローテンブルグからロマンチック街道を
ドライブしながら、南に下りました。

のどかな田園風景の中をのんびりと
車を走らせ、快適なドライブです。
やがて牧草地の手前に沼地が広がり、
なだらかな起伏の牧草地の向こうに
いくつかの尖塔や赤い屋根の家々が現れました。

城壁に囲まれたロマンチック街道沿いの小さな街、
ここがディンケルスビュール(Dinkelsbuehl)です。

車を降りたら早速街中の散策です。
城壁の中への車の乗り入れが
禁止されている様です。

５月の連休のせいか、
大勢の観光客が訪れている様です。


ディンケルスビュールの城壁は
西洋梨の様な形をしていて、
東西南北に城門が配置されています。

西側のゼークリンガー門から城内に入りました。

南ドイツ特有の木組みの家がありました。
門の入り口で、パンフレットを渡されました。

どうやらこの日はお祭りが開かれている様です。
門を入ってすぐにもう人垣が出来ています。
どうやらパレードが始まるようです。

パレードは民族衣装を着飾った人達のパレードでした。
町内や近郊の町から参加している人達なのか、
人垣の中に知った人を見つけると、
にこやかに手を振りながら歩いて行きます。
とっても和やかなパレードでした。


パレードの列は街の中心にある、
マルクト広場を目指しています。
パレードの最後尾に付いて行ってみました。

マルクト広場の周囲ももの凄い人の数。
広場には幟がいくつも立て並び、
お祭りの雰囲気を盛り上げています。

お祭りのボルテージも上がり、
いよいよ式典が始まったようです。

広場の周囲にも木組みの家が並んでいます。
これは1440年代に建てられた最も古い建物で、
Deutsches Hausと呼ばれています。

今はホテル&レストランとなっています。
木組みの建物とベランダに
飾られた花がとても綺麗です。


このマルクト広場のDeutsches Hausの向いには
ディンケルスビュールのシンボルになっている
聖ゲオルク教会が建っています。
15世紀に建てられたゴシック様式の教会です。

教会には13世紀に建てられた塔があり、
そこに登ってみました。

塔の上から見たマルクト広場。
広場の周りの人垣。その中では、
ダンスが始まった様です。

そして、塔の上から見るディンケルスビュールの街。

赤い屋根の家が城壁の中に並んでいます。
なだらかな丘陵地が城郭の向うに広がり、
胸のすくような眺めです。

５月の爽やかな風を浴びながら、
このロマンチックな眺めを
しばらく楽しんでいました。


塔の上からの景色を楽しんだ後、
街中を散策してみました。

まず、聖ゲオルク教会の裏手にあたる
ヴェルニッツ門に向かいました。

門のすぐ外側には疎水が流れています。
その昔には堀の役割を果たしていたのでしょうか。

疎水の周りには、名前の知らない
藤色の花が咲いていて、とっても綺麗でした。


ヴェルニッツ門を出て、今度は北にある
ローテンブルグ門を目指しました。

ディンケルスビュールの４つの門の名前は、
その門から行ける街に由来している様です。

南門の名前は、ネルトリンガー門。
これはロマンチック街道上の街、
ネルトリンゲンを指していると思います。
そして、西門のゼークリンガー門は
ディンケルスビュールの西5km程の小さな町、
ゼークリンゲン(Segringen)を、
東門のヴェルニッツ門は10km程の町、
Woernitznofenに由来していると思います。

これは、ローテンブルグ門に向かう途中、
城壁の外側から眺めた聖ゲオルク教会です。
赤い大きな屋根と石造りの塔の組合せが印象的でした。

そして、これがローテンブルグ門。
池のほとりに聳える大きな門です。