コッヘム
Cochem, Germany




(ライヒスブルグ城とモーゼル川沿いのコッヘムの街)


ライン川沿いに次々に現れる古城
フランクフルトからケルンに向かう列車の中から
堪能出来るこの景色は、ドイツの景色の中でも
よく知られていて、感銘深い景色です。

このような景色はライン川とコブレンツで合流する
母なる川、モーゼル川でも見ることが出来ます。

河岸段丘を築きながら流れるモーゼル川。
その斜面には葡萄畑が続き、
丘の上の古城が大きく蛇行する
モーゼル川を見下ろしています。


2002年6月の終わり、長期出張の最終日に
そのモーゼル川に行って来ました。

高速を下り、のどかな田舎道を走っていると
下り勾配が続くようになり、
やがて視界が広がってきました。



高台から、蛇行するモーゼル川と
コッヘムの街そしてライヒスブルグ城が
手に取るように見渡せました。


この景色は胸のすく様な眺めを見て、
予定を変更して、コッヘムの
街を訪れる事にしました。

モーゼル川の辺まで下り、
コッヘムの街を抜けて
ライヒスブルグ城を目指しました。


コッヘムの街並みは、
モーゼル川と河岸段丘の間に
細長く広がっています。



街中にはドイツ特有の木組みの建物が多く、
とてもメルヘンチックでした。



ライヒスブルグ城に向かって、
坂道を登っていきます。

坂の途中にはレンガ造りの建物もあり、
街中とはちょっと趣が違いました。



坂道を更に登ると、建物も尽き、
葡萄畑が広がります。
このモーゼル川流域は、ドイツでも有名な
モーゼルワインの産地なのですが、
このコッヘムは中心地なのだそうです。

その葡萄畑の向こうに
ライヒスブルグ城が見えてきました。




ライヒスブルグ城は11世紀に建てられ、
その後拡張されていたのが、1689年の
フランスとの戦いで破壊されたそうです。

その後しばらく荒れ果てていたそうですが、
19世紀半ばに個人の手によって復興されたそうです。



このお城はガイド付きのツアーで見学できます。
決して煌びやかではないのですが、
質実剛健とした中世ドイツの地方皇帝の
暮らしの様子が良く判ります。



お城のバルコニーからは、蛇行する
モーゼル川の流れが手に取るように
眺める事が出来ました。



川面からこのバルコニーまでの標高差は100m。
当時は、鎖を用いてこのバルコニーから
モーゼル川を封鎖して通行税を
取り立てていたそうです。



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