|
|
|
ヴェルサイユはパリの中心部から
15Kmほど離れた郊外にあります。
17世紀、太陽王ルイ14世に因って作られた
史上最大といわれる宮殿です。
そもそもヴェルサイユ宮殿が作られたのは、
彼の部下フーケが贅を尽くした
宮殿を建てたのにルイ14世が
激怒したのが発端だそうです。
約50年の歳月をかけヴェルサイユ
宮殿が完成したのは1710年。
完成する前からこの宮殿では、
連日のように宴会が催されていたそうです。
ヴェルサイユ宮殿前に立つ騎乗のルイ14世像。
実に威風堂々としていて、
権力と富を握った自信に溢れています。
そのヴェルサイユ宮殿にはSt. Maloからの
帰りにパリに立ち寄った際に行ってみました。
St. Maloを発ちParis Montparnasse駅に
着いたのが午後1時過ぎ。
一旦ホテルにCheck-inしたり、
RERの乗換えで戸惑ったりで、
ヴェルサイユ宮殿に着いた時には
結局夕方4時を回っていました。
慌しすぎるスケジュールでした。
この日は4月だったので入場は午後5時まで。
1時間は見学の時間があるかなと思っていたら、
個人の自由見学の切符の列は長い列でした。
それでも順調に列が前に進み、
急にパタッと列が動かなくなりました。
10分、15分と経つのですが全く列が進みません。
どうやら入場制限をしているようで
時計の針が5時に近づいていきます。
今日は無理かなと諦めたその時、
入場が再開され、宮殿に入ることが出来ました。
まさに5時の最終入場時間の寸前でした。
おまけに入場料は払わなくても済んだようで、
ラッキーでした。
そんな経緯で、ヴェルサイユ宮殿の内部は
駆け足の見学になってしまったのです。
まず階段を上がったところが礼拝堂のホール。
ヴェルサイユ宮殿が完成した際、
70歳を超えていたルイ14世は
信心深くなっていたのか、
毎日の様にこの礼拝堂のミサに
参加したそうです。
そして王の謁見や宮廷行事に使われた
王の大広間を抜け鏡の回廊に出ました。
この鏡の回廊は長さ73m、幅10.5mあり、
側面には鏡嵌め込めれています。
その数なんと578枚もあるそうです。
しかも大きなシャンデリアが
天井からいくつも吊られていて、
この回廊の豪華さと言ったらありません。
この回廊で、第一次大戦を終結させた
ヴェルサイユ条約がサインされたそうです。
この回廊からは広大な庭園も見渡せ、
ヴェルサイユ宮殿の中でも
一番豪華なところだと思います。
鏡の回廊を過ぎると、王妃の広間に入ります。
王の大広間ではふんだんに使われていた大理石は
王妃の広間では使われていません。
ここには王妃の寝室があります。
ルイ16世王妃、かのマリー・アントワネットも
使用したと言う寝台が展示されていました。
フランス革命が勃発した際、
彼女はこの部屋の隠しドアから
逃げおちたと言う事です。
王妃の広間を過ぎ、戦闘の間に入ります。
この戦闘の間にはフランス軍に関する
絵画がいくつも飾られています。
その中に、ルーブル美術館の
「ナポレオン1世戴冠式」と
同じ絵がありました。
この絵はルーブル美術館の
「ナポレオン1世戴冠式」です。
僕の目には同じ絵に見えるのですが、
実際どうなっているのでしょう?
ルーブル美術館では広大な庭園も
見所のひとつです。
ネプチューンの泉やアポロンの泉、
それにGrand TrianonやPetit Trianon....
でも宮殿を見終わって外に出た時、
激しい雷雨となってしまい、
庭園の見学は諦めました。
これは雷雨が降りだす直前に、
庭園から撮ったベルサイユ宮殿です。
雷雨が上がり、パリへの帰途に着いた時、
綺麗な虹がヴェルサイユの街にかかっていました。
その後、2000年頃にヴェルサイユ宮殿近くに
出張の機会があり、ゆっくり庭園を散策しました。
豊かな緑に包まれたプチ・トリアノンや
豪華な宮殿を広大な庭園から眺め、
豊かなひと時を過ごしました。