サンマロ(St. Malo)はフランスの西、大西洋に
角の様に突き出たブルターニュ地方の
ノルマンディーとの境界に近い
東北の端に位置する小さな街です。

城壁で囲まれた街が岬の先端に
突き出た形になっています。

St. Maloはなんでも中世の頃、
国王公認の海賊船の拠点だったそうで、
頑丈な城壁も敵の侵入を
防ぐためだったのでしょうか。


駅前からの道をゆっくり歩いて２０分程で、
St. Maloの市街にたどり着きます。

街の入り口には頑丈な門が建っています。
周囲を海に囲まれたSt. Maloではこの門が
陸からの唯一の進入路だったわけで、
St. Maloがいかに堅牢な防御体勢にあったか、
この門を見ればわかるような気がします。

この城壁の手前はヨットハーバーになっていて、
多くのヨットが停留しています。

ヨットハーバーからは、城壁越しに
石造りの建物が見えました。
直線的な石造りの建物は機能的ですが、
花に美しく飾られたドイツの建物と比べると
無機質でぬくもりが少ない気もします。

このSt. Maloの建物は第二次大戦で
ドイツ軍に徹底的に破壊されたそうで、
すべて戦後に復元されたものだそうです。

城壁に沿ってSt.Maloの街を
一周することが出来ます。
ヨット・ハーバーの反対側には
大西洋が広がっています。


狭い海峡を挟んだ対岸はディナール

「夏物語」という映画の舞台になった所で、
ブルジョワの高級保養所として
知られているそうです。

このあたりはかなり遠浅の海に
なっているようです。

訪れた時は丁度引潮で、
城壁からは顔をのぞかせた
浅瀬が見え、沖の島が
陸続きになっていました。

左手の城壁に囲まれたのが、Petit-Be
右手の小高い丘がGrand-Beという島です。
満潮時には最深部は10ｍにもなるので、
島には渡らない様に警告が出ていましたが、
急ぎ足で渡ってきました。