ザルツカンマーグート
Salzkanmmergut, Austria
ザルツカンマーグートはザルツブルグの郊外に広がる、
湖と緑の山に囲まれた、風光明媚な避暑地です。
ここもサウンド・オブ・ミュージックの舞台で知られています。
今年(1999年) 5月、このザルツカンマーグートに行ってきました。
始めは、ザルツブルグからバスと船でSt. Wolfgangに出て、
シャフベルグ鉄道に乗ろうと思っていたのですが、
夜Salzburg駅で、バスの時刻を聞いても、
窓口の人は分からないとのことで、
結局ツアーで出掛けました。
ツアーに参加するのは、ホント久しぶりでした。
HotelでPick upしてもらった後、ミラベル広場から
10人乗りのワゴン車で出掛けました。
日本語ツアーなので、参加者は全部日本人。
普段個人で歩いていると、博物館や美術館の説明が良く分からず
おまけに西洋の歴史に疎いので、きっと見所を見落としたり、
感慨が少なくなっていると思うのですが、
日本語で説明してもらうと、よくわかって助かります。
ツアーのワゴン車はまずSt. Gilgenを目指しました。
途中、大司教の別荘に立ち寄ります。
狩や避暑に使ったということですが、
実質はお忍びの館であったようです。
それから、St.Gilgenへ向かいます。
緩やかな峠を越えると緑の山々に囲まれた
Wolfgang湖の景色が目の前に広がってきます。
天気にも恵まれ、胸がすくようないい景色です。
St.Gilgenの街越しに、Wolfgang湖を望むこの景色は、
サウンド・オブ・ミュージックの冒頭のシーンで使われたそうです。
モーツァルト像の手前で記念写真を撮った後、船着場で小休止です。
ここで一旦ワゴン車と別れ、船でSt. Wolfgangに向かうのです。
St. Gilgenの船着場の近くにはモーツァルトの母親の生家、
後に姉のナンネルが結婚後住んだ家があります。
ここSt. Gilgenからは船で、St. Wolfgangへ向かいます。
5月の強い日差しを浴びて、周囲の山々を見ながらの船旅は
とても気持ちよかったです。
途中いくつかの集落に立ち寄るのですが、
その集落も綺麗で、目を洗われるようでした。
乗る予定だった、シャフベルグ鉄道の列車が
山肌をあえぎながら登っていく様子も見えました。
St. Wolfgangには教区教会(Pfarrkirche)があります。
ザルツカンマーグートの中心の町です。
その昔、大司教がSt. Gilgenから投げた斧が
落ちたところに、教区教会が建てられたのだそうです。
シャフベルグ鉄道の始発駅もあります。
荘厳な教区教会を見学した後、ツアーのバスと合流し、
St. Wolfgang湖畔を通り、モントゼーに向かいます。
モントゼーには、二つの尖塔を持った大きな教会があります。
サウンド・オブ・ミュージックの映画ではこの教会で、
マリアとトラップ大佐が結婚式を挙げたそうです。
教会の内部もさることながら、教会前の広場から見る
教会の建物も堂々として、なかなかいい感じでした。
モントゼーの教会を見た後、しばらく葡萄畑の道を走り、
見晴らしの良い場所に出ました。
教会とモントゼーの街の向うに、湖と雪を抱く山々が見えます。
ザルツカンマーグートの景色の中でも、この景色が一番絵になる景色でした。