Acela Express
乗車日:Nov. 26, 2001
Acela Expressは2000年末からアメリカの北東回廊、
ボストン - NY - ワシントンDC間に走り出した
新しい高速列車です。
ボストン - NY間を新たに電化し、
フランスのTGVタイプの電車を導入し、
最高時速241kmで、ボストン - NY間を3時間半
NY - ワシントンDC間は2時間半で結ぶ
AMTRAK 期待の列車です。
2001年11月のアメリカ出張の際、
ニュージャージーに行く事になったので、
NYのPenn StationからNJのMetroparkまで
Acelaに乗りました。乗車時間僅か20分ほど。
丁度「のぞみ」の東京 - 新横浜間に
乗ったようなものです。
Penn Stationはマディソン・スクウェアー・
ガーデンの地下にあります。
John F Kennedy空港からのタクシーを降りると、
遠くにエンパイア・ステートビルが聳えていました。
予定ではPenn Stationに荷物を置いて、
NYの街を歩こうと思っていたのですが、
同時多発テロの影響で駅の荷物一時預かりは中止。
そこで、次の列車に乗ることにしました。
幸い、丁度11時のAcela Expressの
改札が始まったところです。
午後2時発のAcelaの切符を買ってあったのですが、
改札をしていた駅員は、"Come on!"とのことで、
地下のホームに下りて行きました。
Acela Expressは6両編成で、その両端に
電気機関車が繋がった形になっています。
ボストン方面にFirst Class車。
ワシントン方向に4両のBusiness Class車が繋がり、
その中間にカフェ・カーが連結されていました。
乗車率は4割ほど。程よく空いていました。
定刻より遅れて発車。
ハドソン川をくぐるトンネルを抜け、
ニュージャージー州に出ると、
芦の生えている様な草原に出ました。
ニューヨークからフィラデルフィアの区間は、
Silver Metorに乗車した際に乗ったことがあるのですが、
外が明るいうちに乗ったのは初めてなので、
車窓が気になります。
進行左手には、広い貨物ヤードと、
幾つもの高圧電線を支える鉄塔が建っていて、
アメリカの産業の中心部にいることを物語っています。
しかもこの区間は複々線。
中央の高規格の複線をAMTRAKが使用し、
両脇の線路をNew Yorkへの通勤列車を運営する
New Jersey Transitが使用しているようです。
車窓に見とれていると、車掌が来て車内改札になりました。
切符を見せると、車掌が難しい顔をして首を左右に振り、
この切符では駄目だという仕草をしました。
切符を変更する時間がなかった事を説明して、
なんとか許してもらえたようです。
しばらく工業地帯を走り高層ビルが見えると、
Newark駅に到着です。
ホームは閑散としていて、わずか
十人程の乗客が待っているだけでした。
ホームに一人佇む人。
窓ガラスを通して見る駅の構内は
セピア色の色調で、絵になる光景でした。
Newarkを発車し、モノレールが接続する様になった
Newark Airport駅を通過します。
しばらく走ると住宅街が続くようになり、
やがてMetropark到着の
アナウンスが入りました。
乗車時間僅か25分の旅でしたが、
Acela Expressの旅は快適でした。