CTrain

乗車日:May 21, 2006





CTrainは、カナダ・カルガリーと
その近郊を結ぶLRT (Light rail Transit)です。

その前身は、1909年に創業した
カルガリー地区の路面電車だったようです。

その後、路面電車が廃止となり、
トロリーバスそしてバス輸送へと
運行形態を変えていきました。

1972年にカルガリー地区の公共交通機関を運行する
Calgary Transitが設立され、1981年には
Down Townの 7 Street S.W.とカルガリー南部の
Anderson Roadを結ぶ16.3kmの路線を開業させました。

その後、東北部や北西部への路線を開通させ、
2006年の時点では、総延長42.1kmの路線を持ち、
2005年の総乗客数は1億1900万人を超える実績を誇っています。

CTrainについては、こちらに詳しく載っています。

Down Townの区間は無料で乗車出来るシステムとなっており、
有料乗客数の推移を見ると、50日間のストライキのあった
2001年を除くと、1984年から乗客数は順調に伸びているようです。





カルガリー・タワーに上ったあと、
このCTrainに乗車してみました。

南部線のFish Creak - Lacombeまで行こうと
Centre Street駅で列車を待っていたのですが、
しばらく経ってもなかなかやって来ません。



週末は30分毎の運行とのことなので
発車したばかりなのかなと思っていたのですが、
どうやらこの日は中心街の区間が
運休になっているようです。

3ブロック程東に歩き、3 St. SE駅で
東北方面、Whitehorn行きの電車が
停車中で、今にも発車するような雰囲気だったので、
これに乗っていくことにしました。



3 St. SE駅に停車中のCTrain。
ちなみにこの写真は、Whitehornから
戻ってきた時に写した写真です。
2両編成のユニットが3編成繋がっています。

車内には多くの人が乗っていて、
やっと空いた座席を見つけました。

いつ頃出発するのかな?と思っているところに
丁度通りかかった係員に他の乗客の人が聞いていて、
「もうすぐ」という大雑把な返事が返ってきていました。

しばらくたって発車。

発車してすぐに左にカーブを切り、
左手にDown Townの高層ビルを眺めます。

すぐにBow Riverを渡ります。



Bow Riverを渡り終えると、
今度は右にカーブを切り、
高層ビル群が進行右手後方に見えました。



川に沿いながら、勾配を上って走ります。



遠ざかる高層ビル群を次第に
高い位置から眺めるようになり、
そしてBow Riverの川面や、その向こうの
平原も見渡せるようになってきました。



この辺りは、駅の周囲にも広々とした
敷地の事業所が続き、CTrainの利用客は
駅からのアクセスをどうしているのだろう?と思うほどです。




やがて進行方向を北に向けました。
広い道路の中央を走って行きます。

周囲は住宅地やモールが続いています。
やがてMarlborough駅に到着しました。



このMarlborough駅は、大きなショッピング・
モールと住宅地に囲まれた位置にあり、
数あるCTrainの駅の中でも
一番の乗降客を誇る駅です。

到着前に車内アナウンスがあり、
Whitehorn方面へ行くには、
ホームの反対側の電車に
乗り換えなければなりません。

帰りの車内のアナウンスによると、
この先で線路工事の為に単線運転になっていて
その為の乗り換えのようです。




Marlboroughでの下車客も多かったのですが、
乗り継いだ電車にも多くの座席が埋まっています。

周囲は、住宅地が続いています。
のどかな景色です。



この辺りの住人が通勤に、あるいは買い物にと
CTrainを利用しているのでしょうか。

そして、終点のWhitehornに到着です。

9.8kmの区間を、乗換えを含めておよそ
30分弱で3 St. SEとWhitehorn間を走りました。



Whitehorn駅に停車中のCTrain。
この電車で再びカルガリーの
Down Townに引き返しました。

帰りの車内にも乗り込む人が多く、
CTrainが地元の人の足として
定着しているのを実感しました。

Calgaryの街の様子は、こちらです。



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