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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



沖縄都市モノレール・ゆいレール
(那覇空港 - 首里)

Okinawa Toshi MonoRail, Yui-Rail
(Naha Airport - Shuri)



乗車日:July 06, 2008





沖縄都市モノレール(愛称・ゆいレール)は、
那覇空港から首里を結ぶ12.9kmのモノレール線です。

沖縄には太平洋戦争までは沖縄県営鉄道や
沖縄軌道という鉄道路線がありましたが、
沖縄地上戦で破壊され、そのまま廃止になっていました。


ゆいレールは2003年(平成15年)8月10日に開業した
新しい鉄道路線で、沖縄では58年ぶりの鉄道です。

コンクリート製のガイドレールの上を
車両が走る跨座式のモノレールです。

起点の那覇空港から一旦南に向かった「ゆいレール」の路線は
那覇市の中心街に向かって、何度も急カーブを繰り返し
まるで龍がうねる様な線形で、終点の首里に向かっています。




沖縄の鉄道が太平洋戦争後に廃止になった後、
長い間、日本の鉄道駅の最西端は平戸口駅、
最南端は西大山駅だったのですが、
「ゆいレール」が開業した為、那覇空港と赤嶺が
夫々、最西端と最南端の駅になっています。


2008年7月6日にこの「ゆいレール」に乗車しました。

この時、日本の鉄道全線乗車に向けて、JRの未乗路線は3、
民鉄の未乗路線は12まで減ってきていました。
沖縄は遠く、なかなか足を運ぶ事が出来なかったのですが、
思い切って、やってきました。

那覇空港から駐車場を隔てて、
「ゆいレール」の駅が見えています。



デッキを渡り、ゆいレールのホームへと向かいました。
ゆいレールは流線型のやや小ぶりな車両で
わずか2両の短い編成でした。



ゆいレールは日中10分毎、
朝6分、夕方8分毎の運転間隔です。

発車時間を待つ間に車内は
立ち客が出る混雑となりました。




ゆいレールの車内から眺める那覇空港ビルです。



南国の夏の太陽に照らされ、輝くようです。

混雑する車内の最後尾に陣取って
車窓を楽しむことをしました。


那覇空港を発車し、上り列車と行き違いです。



那覇空港からしばらくは
自衛隊の基地の中を走ります。



線路際に展示されている
戦闘機やプロペラ機が見えていました。

自衛隊の敷地を抜け、
左に大きくカーブすると赤嶺です。
この赤嶺駅で途中下車してみました。



ホームに停車中の「ゆいレール」のモノレール。

紺色のスカートに赤いストライプが
きりっとした印象を与えています。

駅前には、日本最南端駅の
石碑が立っていました。




赤嶺からは東に進み、
那覇市の中心部を目指します。


那覇空港に戻る上り列車の最後尾から

周囲はマンションが立ち並ぶ住宅街です。
日が燦々と降り注ぐ車窓風景は
とても明るく輝くようです。

小禄を過ぎると緩やかな丘陵を抜け
緑豊かな奥武山公園の脇を抜けました。




奥武山公園を過ぎると、
運河のような漫湖を渡りました。



渡りきる前に左に90度まがり、
漫湖に沿って西北に進みます。

先ほど眺めた奥武山公園が漫湖の
対岸に広がっています。

壺川駅を過ぎ、那覇市の中心街へと続く
国道331号線の明治橋が近づくと
今度は右に90度の急カーブで
進行方向を変えました。



ここからはいいよ那覇市の中心街です。
周囲にはビルが立ち並んでいました。

旭橋駅を過ぎたところで那覇行きの
列車とすれ違いました。



旭橋駅は、沖縄本島を網の目のように走っている
バス路線の那覇バスターミナルの最寄り駅です。

旭橋駅のすぐ近くで、有名な国際通りが
東北に伸びていくのですが、「ゆいレール」は
那覇市の繁華街・国際通りを通らずに
少し離れた母里川に沿って走っていきます。



蛇行する母里川に沿ってS字カーブを描き
県庁前駅に到着する直前の様子です。

県庁前駅は「ゆいレール」で最も乗車人数の多い駅で
2006年のデータでは1日5,344人です。


車窓から那覇中心街を眺めた様子です。



高層ビルが建っているあたりに
国際通りが通っているのでしょうか。

緩やかに右にカーブを描きながら、
進行方向を南に変え、国際通りと
交差する位置の牧志駅に到着しました。


那覇空港に戻る上り列車の最後尾から

牧志駅の先で、ほぼUターンするように
急カーブで、進行方向を北に向けました。

那覇市の中心部を抜け、北東の丘陵地に
広がる住宅地を目指します。



この写真は、安里駅に停車中の
那覇空港に戻る上り電車の
最後尾から撮ったものです。

この緩やかな勾配をのぼると
おもろまち駅です。



おもろまち駅に停車中の
那覇空港行きの列車です。

おもろまち駅には、DFSギャラリアという
ショッピングモールが隣接していて
多くの人が下車しました。

混雑していた車内もここでやっと空いてきました。

おもろまち駅からもゆるやかな勾配を上り
次の古島駅を出ると、再び90度以上の
カーブを右に曲がりました。


那覇空港に戻る上り列車の最後尾から

ここからは南東に進路を取り、
首里城のある丘陵地を目指します。

市立病院前を過ぎ、車窓右手に景色が開け、
那覇の街が見渡せるようになりました。



写真、左手に見えている高層ビルは
JALの那覇グランドキャッスルホテルと思います。

儀保駅へと向かう車窓風景です。


那覇空港に戻る上り列車の最後尾から

道路に沿って立ち並ぶマンションや
ビルの間を走って行きます。

この区間の路線を地上から眺めた様子です。



青空に高架橋が聳え、近代的な景色でした。

儀保から首里にかけては60‰もの急勾配で
車窓の景色がどんどんと広がって来ました。

車窓右手に首里城の正殿もみえてきます。



そして、後方を振り返ると東シナ海が
那覇の街の向こうに広がっていました。



「ゆいレール」の車窓から、このような
景色が見られるとは思ってもいませんでした。

遠くに見える島影は渡嘉敷島でしょうか。

首里城や東シナ海の景色に見とれるうちに
何度目かの急カーブを曲がり、
終点・首里に到着しました。



那覇空港から12.9kmを
所要時間27分での到着です。

首里駅の先には、レールが途中で
プツリと途絶えたようになっています。



この「ゆいレール」には、浦添方面への
延伸の計画があるそうです。
設備投資の重いモノレールなので
建設費の課題が大きく、実現に向けては
まだ紆余曲折がありそうです。

道路から眺めた首里駅の様子です。



ここからバスに乗って1.5km程
離れた首里城に向かいました。

首里城の登城記はこちらです。




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