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水色の帯が鮮やかな2両編成で、
夕方家路に向かう人達で、
思ったより多くの人が乗り込みました。
日中25分おきに運行していて、
運転本数は比較的多いので、
日常の足として定着しているのでしょうか。
有名な温泉町に向かうのですが、
観光客の姿は見かけませんでした。
発車後しばらく東北本線と併走します。
信夫山の中腹に立派な美術館が見えると、
東北本線と別れ、住宅地を走ります。
このあたりは、地方主要道に沿った区間で、
スーパーマーケットが現れたりして、
福島市域のごく平凡な景色に思えるのですが、
1989年の夏には台風の影響で、
泉 - 上松川間の小川が氾濫し、
橋梁が流された為この区間が
長い間運転休止になっていたそうです。
住宅地がまばらになり、
果樹園が表れると、医王寺前。
医王寺前を過ぎると急に山深い景色となり、
摺上川に沿い山間を走ると、
飯坂温泉駅に着きました。
飯坂温泉駅は摺上川沿いの
崖の上にありました。
温泉街からは少し離れています。
折り返しの電車を待つ間、
飯坂温泉の町を散策していました。
飯坂温泉にはこの10年ほど前、
家族旅行で一泊した事があります。
街の様子はその時とあまり変わりなく、
その時泊った宿の前に立つと、
当時の様子が蘇えってきました。
そして、この10年間に自分の周りで
起こったことが色々思い出されました。
就職、結婚、そして子供が生まれ、
この10年で自分の周りの環境は
大きく変わっています。
昔と変わらぬ景色を見ながらの散策は、
自分の過去を振り返る旅でした。
今はこのPageを書きながら、
福島交通に乗ってからの
6年間を思い浮かべています。
この写真は飯坂温泉駅前の
橋から眺めた摺上川の景色です。
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