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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



烏山線
(宝積寺 - 烏山)

JR Karasuyama Line
((Houshakuji - Karasuyama))








烏山線は、宇都宮から東北本線を
北に向かい2つ目の宝積寺を起点とし、
烏山に至る20.4kmの路線です。





烏山線1923年(大正12年)5月1日に開業しています。
当初は、東北本線と常磐線を結ぶ路線として
計画されていたようですが、開業後90年が経ち
路線の延長はされず、その計画は頓挫しています。


この烏丸線に、2009年12月22日に
20数年ぶりに乗車しました。
その時の様子を紹介します。



2009年12月22日、栃木での出張が午前中で終わり
お昼過ぎに宝積寺駅に到着しました。

乗車したのは宝積寺 12:37発の
烏山行の普通列車です。



2009年3月のダイヤでは、烏山線には
18往復の列車が運行されています。

この日は冬休み前の終業式の日だったのか
午後の早い時間でしたが、車内には
多くの高校生の姿がありました。



2両編成の気動車の一番後ろに
陣取って乗る事にしました。

ここからは貫通路のドアの窓から
走り去る景色を眺める事が出来ます。

宝積寺を発車し、東北本線と別れ、
カーブしながら掘割の中へと入っていきます。



宝積寺駅は鬼怒川河畔の自然堤防の上にあり、
烏山線はその東側の後背湿地へと下って行きました。



遠くに見える木々の生えているところが
鬼怒川の自然堤防の微高地です。

後背湿地へと下った烏山線は、
平坦でのどかな田園風景の中を走ります。



広々とした田圃の向こうに、日光や
那須の山々が遠くに見えていました。



のんびりと長閑な景色を眺めるうちに
最初の停車駅・下野花岡に到着しました。



駅には寿老人の案内板も掲げられていました。
烏山線は、起点の宝積寺や途中駅の大金など
縁起のいい名前の駅があるので、各駅に
七福神の神様がひとりずつ祀られています。


下野花岡からも広々とした田圃が続き
那須岳もずっとその姿を見せています。



やがて、線路脇に桜の大木が何本か現れ、
仁井田駅に到着しました。



仁井田駅は、大金駅とともに、烏山線が開業した
1923年に開業した駅で、 布袋尊の駅になっています。

以前は列車交換が可能な駅でしたが、
今ではその線路が剥され、古い桜の木が
古い駅の歴史を伝えているようです。


仁井田を出ると、広い平野の端を告げる
丘陵地が迫って来ました。



この丘陵地が、低いながらも鬼怒川水系と
那珂川水系を分ける分水嶺になっています。

勾配を上り、雑木林の間を走って行きます。




次の鴻野山駅を過ぎると長閑な
山里の風景が広がりました。



こののどかな景色を眺めるうちに
大金駅に到着しました。

烏山線で唯一の交換可能駅で、乗車した列車も、
ここで上り列車と行き違いをしました。



大金駅は縁起のいい駅名として知られていますが
駅の窓口は2008年に閉鎖となっています。

乗車した2009年の時点では運行管理をする
駅員の人がいましたが、今では完全に無人化され、
入場券も買えないようです。

大金駅を発車すると、茅葺の農家が見えてきました。



この景色を過ぎると烏山線から
一段低い所を流れる川を渡りました。



那珂川水系の荒川です。

この辺りは河岸段丘になっているようです。
地図で見ると、何度も大きく蛇行しています。

荒川を渡ると直ぐに小塙駅です。



小塙駅からも長閑な景色が続いています。



緩やかな丘陵地が続き、
その間に耕作地が広がっています。

この先で丘陵地となり、トンネルで
その丘陵地を越えていきます。

那珂川の支流の江川の小さな流れを越え、
滝駅に到着しました。



滝という駅名は、江川が造る龍門の滝が
駅のすぐ近くにある事から名付けられています。

滝駅を発車して、しばらく走ると
並走する道路の向こうに
龍門の滝がちらっと見えました。



龍門の滝を過ぎ、列車は江川と那珂川の間の
丘陵地を避けるように南に回り込む様に
カーブしながら進んで行きます。



次第に家が建ち始め、烏山駅に到着しました。
宝積寺から35分程掛けての到着です。



烏山駅に到着した気動車です。

未電化の烏山線には気動車が活躍していましたが
2014年から大容量のバッテリーを搭載した
EV-E301系電車の運行が始まっており、
将来はすべてこの車両で運転されるそうです。


烏山駅の駅舎です。



この後、烏山城を目指しました。

烏山城の登城記は
こちらです。




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