越ノ潟の駅のすぐ先に、富山県営の渡船がありました。
1966年に富山新港の建設で富山地方鉄道射水線が
廃止になって以来運行されています。
渡船が運航された当初は有料だったそうですが、
今は無料です。
富山県営渡船の越の潟発着場です。
小さな待合室があるだけの”駅”です。
接岸している「海竜丸」にすぐに乗り込みました。
この渡船は、朝晩の通勤時間帯は15分毎、
日中は30分毎に運行されています。
万葉線と富山ライトレールを結ぶルートが
一日に3本あると知った時は、この渡船が
律速していると思ったのですが
思った以上に頻繁に運航されています。
ちなみに、越の潟に掲げられていた時刻表は
日本語、英語の他にロシア語が併記されていました。
日本海を隔てたロシアとの結びつきが深いのでしょうか。
湾内に停泊する船舶を眺めながら
10:50に出航しました。
出航して海竜丸は方向を転換して進みます。
越の潟発着場の様子です。
発着場の向こうに建設中なのは富山新港の
入り口をまたぐ新湊大橋です。
この渡船に乗ってから2年半後の
2012年9月に新湊大橋は開通しています。
新湊大橋の開業で、この渡船の運航が
廃止されると思われていましたが、
幸いにも現在も引き続き運行されています。
越の潟の対岸を眺めてみました。
越の潟と対岸の堀岡との間は約770mです。
しかし、この対岸の様子を眺めていると
大海原に漕ぎ出すと言った感じがしました。
しかし、船の速度は早く、見る見るうちに
対岸が近づいて来ました。
接岸用の通路も下ろされ、
堀岡の発着場も見えて来ました。
10:55 僅か5分の乗船で堀岡に到着です。
同じ船に乗っていた数人の
乗船客と共に下車しました。
堀岡発着場の待合所です。
この岩瀬浜行きのバスが週末と
祝日のみ3往復運行されています。
ちなみにこのバスの乗り場は新港東口です。
この時は、万葉線の車内で見たチラシしか情報が
無かったのですが、後で調べてみると、
新港東口から富山駅まで富山地方鉄道のバスが
1日に7本程運行されているようです。
運転席横の座席は一番に乗り込んだ人が
座っていたので、後部の座席に座りました。
新港東口を発車し、しばらくは古い家並みが
続く細い道を走っていきました。
生憎、雨も強くなり、また座った席からは
狭い通りを走るバスからの車窓風景は
カメラに収める事が出来ませんでした。
なんとか望遠を効かせて
前面の様子を撮ってみました。
やがて周囲の景色が広がりました。
どんよりとした天気で
田圃には雪が残っていました。
新しい道路を走るようになり、
何度か交差点を曲がり、
どこをどのように走っているのか
判らなくなってしまいました。
富山ライトレールの大広田駅前を通り、
26分程で岩瀬浜駅に着きました。
新港東口から乗車したコミュニティバスです。
射水市が富山地鉄観光に委託しているようです。
富山ライトレールは改札口もなく、ホームもないので
バスは殆ど列車に横付けされている状態で
乗り換えは非常にスムーズです。
この列車に乗って富山を目指しました。