GGB Gornergrat Bahn, Switzerland
乗車日:August 01, 2000
GGB ゴルナーグラット・モンテローザ鉄道は
標高1604mのZermattから、マッターホルンや
モンテローザを間近に望む標高3089mの
ゴルナーグラットを結ぶ登山鉄道です。
営業距離は9.3km。もちろんラック式の鉄道で、
最大勾配は200パーミルにも及びます。
3000メートルを越す高地に上るのですが、
トンネルは少なく、車窓からマッターホルンや
モンテローザの雄大な景色が楽しめます。
Zermatt滞在2日目、Sunneggaに出かけた翌日、
このゴルナーグラット・モンテローザ鉄道に乗って
ゴルナーグラットに行ってきました。
Zermattの様子は
こちらを参照下さい。
夏の繁盛期にはZermattからGornergrat迄
25往復の列車が走っています。
始発はZermatt発7:05。次の列車が8:00の発車で、
これ以降、16:24まで24分間隔の発車となって
Gornergrat行きの最終は18:00発です。
この日は早起きして、駅に向かいました。
GGB Gornergrat Bahnの駅舎は、
BVZ Zermatt Bahnの駅の向かいにあります。
駅に着いた時、8時の列車は発車直前で、
既に多くの人が列車に乗り込んでいました。
3両編成の一番前の車両に乗り込みました。
Zermattを出ると勾配をグングンと登っていきます。
Zermattでは頭をのぞかせていたマッターホルンが
その全容を現してきました。
今日も晴れて雲一つ無いマッターホルンが見えました。
マッターホルンの尖った錐の様な山頂部の後ろに
らくだのこぶの様な傾斜がついていて、
どことなくスフィンクスを想像してしまいました。
やがて列車は大きく左にカーブを切り、
今度はZinalrothornとOber Gabelhornの
姿が目の前に広がります。
手前の山に隠れていたWeisshornも白い頂きを
ちらっとのぞかせていました。
しばらく走ると針葉樹の林の中のRiffelalp。
ここを出るともう樹木の姿は見えなくなり、
高山植物の生い茂る景色となります。
スキーシーズンのみの臨時乗降場を過ぎ、
長い雪崩よけの区間を過ぎると、
列車は尾根の様なところを登るようになりました。
レストランのあるRiffelalpを過ぎると
あたりはゴツゴツとした岩があるだけの
荒涼とした風景となります。
そして、車窓遠くには素晴らしい
景色が広がってきました。
左にWeisshorn、右後方にMatterhorn
そして右手前方にMonte Rosaと、
名だたる山々が手に取るようです。
一番下の写真はMonte Rosaを形成する
山の一つLiskamm (4527m)と
そこから流れ出るGrenz氷河です。
実はこんな素晴らしい車窓風景を
眺めていた筈なのですが、車内から
写真を撮っていなかったのです。
きっと、雄大なこの景色に
圧倒されてしまったのだと思います。
列車はGornergratまで最後の登りを迎えました。
まるで月面を行く列車の様な景色です。
そして、Zermattから43分。
ついにGornergratの駅に到着です。
Gornergratの駅にあるホテルから
再びマッターホルンの勇姿を眺めていました。
Gornergratでは2駅先のRiffelbergまで
ハイキングを楽しみました。
その様子は
こちらを参照下さい。