Norway (Oslo - Trondheim)

乗車日:August 3, 1999






Trondheim行き#41列車はOslo駅を午前8時05分に発車します。

発車10分程前に列車に乗り込むと既に多くの乗客。
すでに満席状態で、僕たちの指定席にも既に先客がいました。

列車は先日Vossまで乗ったのと同じ、真紅の新しい車両で、
Trondheim行きは5両編成でした。

発車してOsloの街を抜けしばらく郊外の景色を走ります。
今日も天気が良く、席のある進行方向右側から、
明るい夏の太陽が、さんさんと照り付けて来ます。

30分ちょっとで、Oslo Lufthavn Gardermoen駅到着。
最近オスロ郊外にOpenした新しい空港に隣接した駅です。
多くの人がこの駅で下車していきました。
街中からかなり離れていて、
鉄道がアクセスの主力となっているようです。


空港駅を出てしばらくすると、車窓左手に湖が現れます。
地図を見ると、Mjosa湖と言う名前の細長い湖で、
列車はこの先、しばらくこの湖に沿って走ります。



のどかな田園風景に、青い湖のコントラストで、
風光明媚な車窓風景です。

左手に湖をみながら走るうち、Lillehammerに到着です。
そう、オリンピックが開かれた、リレハンメルです。
名前は知っていましたが、Trondheimに向かう途中に
リレハンメルを通過するとは思いませんでした。

街の東側にスキーのジャンプ場が見えました。
このジャンプ場もきっとオリンピックで使われたんでしょう。
リレハンメルは観光地になっているのか、
大きな荷物を持った旅行者がかなり降り、
ここからやっと空席が目立つようになりました。

リレハンメルからは、湖は細くなり、やがて川へと変わります。
川が車窓右手にもながれるようになり、
やっとこちら側も綺麗な景色が見られるようになりました。

周囲の山は次第に高くなり、時折切り立った崖も現れます。




Ottaのあたりで、今まで走ってきた谷を遠く右手に見下ろし
勾配を上っていく雄大な景色も現れました。
なんとなく、善光寺平を見下ろしながら走る、
篠ノ井線・姨捨山あたりの景色を思い出しました。

そして、Osloから4時間。北海沿いの町、
Andalsnes行きの支線との分岐駅Dombasに到着です。



ホームの向かいに接続の列車も待っています。
すぐ発車する筈だったのですが、なんでもこの先の
線路際で火災が発生したとのことで、しばらく停車。
それならばと、ビュフェに向かい料理を頼んだのですが、
駅に停車中は電気が使えないとのことで、
しばらく待たされることになりました。

Dombasからは、今までの山間の景色とは大きく異なります。
なだらかな山の間を走り、いきなり高原の趣です。
かなり標高の高いところを走っているのか、
やだらかな山の向うまで、見通せるようになりました。

しばらく走ると、木々も見当たらなくなり、
背の低い高山植物の様な草花が、生い茂るばかりです。
遠くに雪を抱いた山が姿を現しました。




先日走った、Finse周辺とはまた趣の異なった、
素晴らしい車窓風景です。
お昼をビュッフェで食べながら、こんな景色を見られるとは、
ノルウェーの列車の旅は、本当に素晴らしいです。

雄大な景色を堪能し、定刻14時50分。
列車はTrondheimの街に到着しました。

Trondheimの街の様子は、 こちらです



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