Rhein River (Mainz - Koblenz)







崖の上に現れる古城、葡萄畑、白い壁に黒い屋根の
昔ながらのドイツの家々を眺められるライン川沿いの
Mainz - Koblenz 間はドイツいやヨーロッパの中でも
美しい車窓風景を楽しめる区間です。


フランクフルトからケルン、デュッセルドルフ方面のICに乗り、
45分程たった頃、列車はMaizを過ぎ
車窓左手にRheingauの山が見えてきます。
ライン川沿いの区間の始まりです。




対岸の山が近づくと、Ruedesheimの街や、
Niederwaldの丘に建つ、ドイツ統一記念碑も見えてきます。
いよいよライン川沿いの列車の旅の始まりです。

対岸の急斜面に、ブドウ畑が丘の上まで続いています。
ライン川を貨物船やライン下りの船が行き交っています。
白い壁の家が、川に沿って連なっていて、
この景色がいかにもヨーロッパにいるんだ、
という実感を与えてくれます。


やがて、対岸に古城も姿を現します。
これは、多分グーテンフェルス城。
列車のスピードは思ったより早く、次から次へと
素晴らしい景色が展開していきます。



これはどの古城でしょうか?ちょっと分かりません。




ライン川に沿った街もいくつか通り過ぎます。
やがて川幅が狭くなり、川が曲がりくねり、
小さいトンネルを過ぎると、ローレライが姿を現します。
ごつごつとした岩の崖。川幅が狭まっているせいもあり、
いきなり目の前に岩の塊が現れたという感じです。




ローレライを過ぎると次第に川幅も広がり、
やがてKoblenzに到着です。
Koblenzの手前では、対岸に堂々とした
エーレンブライトシュタイン要塞の姿も見られます。

鉄道はKoblenzから先もライン川に沿っているのですが、
ここからライン川の対岸を鉄道で辿ることも出来ます。
ライン川左岸の路線は、フランクフルトやマンハイムと
ケルンを結ぶICEやICが走る幹線区間ですが、
右岸は普通列車の走るローカル線です。

ライン川の真珠リューデスハイムは右岸にあるので、
ここからコブレンツまで列車で出ようとすると、
この区間を通ることになります。

ライン川の左岸でも右岸でも同じように綺麗な景色が楽しめます。
特急列車で通過してしまうよりは、ライン川沿いの綺麗な街に
丹念に停車していく、右岸の路線を通った方がいいかもしれません。

特に午前中なら、逆光となる左岸より右岸の方が、
景色がはっきり見えるかもしれません。
もし、あなたが鉄道ファンなら対岸を走るICEやICも見られるので、
一層車窓風景を堪能出来るかもしれません。
でもこの路線の一番の欠点は、ローレライが見えないことです。
短いトンネルでローレライをあっという間に通り過ぎてしまいます。


これはこの区間から見た、ライン川左岸の集落です。
どの街かは例によって分からないのですが、
ライン川沿いの綺麗な街が、車窓から楽しめます。



川の中州に建っているのは、プファルツ城。
その昔、ライン川を行き交う船から
通行税を巻き上げていたそうです。




Koblenzを出た普通列車は、丁度一時間でリューデスハイムに到着です。
リューデスハイムや、このあたりのライン川の様子は
こちらも参照して下さい。


僕は出張で、度々ケルン方面に出掛けるのですが、
いつも列車で行くようにしています。
午後の打ち合わせを終え、夕方にケルン発の列車に乗ると、
丁度夕食の時間にこの区間を通ります。
食堂車でビールを飲みながら見る、ライン川の景色は格別です。


これはFrankfurtを起点にした、僕のモデルプランです。
参考までに。。。
1999. 5.30から2000. 5まで有効の時刻表を参考にしました。

Frankfurt (Hbf) 7:53 -- SE15518 -- 8:47 Ruedesheim
平日ならフランクフルト発8:08の列車もあります。
この場合、リューデスハイム着、9:25です。
Ruedesheim 14:00 -- ライン観光船 -- 18:00 Koblenz
リューデスハイムでは、Niederwaldの
ドイツ統一記念碑を訪れたり、
つぐみ横丁でのんびり食事して
過ごすことが出来ると思います。
Koblenz 18:54 -- IC 621 -- 20:14 Frankfurt (Hbf)
列車の食堂車で、ライン川の景色を
見ながらビールを飲んだり出来ます。
もちろん、コブレンツで泊っても可です。

もしSt. Goarの古城Hotelに泊るなら、上のスケジュールで
St. Goar (15:45着)で下船すればOKかと思います。



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